「84」と崩れた岩田寛は「迷走中」と言葉を残し会場を去った

ノースカロライナ州で行われている米国男子ツアー「ウェルズファーゴ選手権」2日目。1オーバーの75位タイからスタートした岩田寛は、2つのトリプルボギーを含む「84」。1ラウンドにおける今季ワーストストロークで、通算13オーバーの152位で3試合連続の予選落ちを喫した。

前日は終盤3ホールで2ボギー。岩田は「練習場から（調子が）悪かった」と、悩ましい流れを断ち切れないまま、この日は序盤に後退した。ティショットをグリーン右手前にこぼした2番から2連続ボギーを叩くと、悲劇的な光景が続くホールで訪れた。

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右サイドからの2打目を木に当て、ベアグラウンドからの3打目でグリーンをとらえた4番。10mのパーパットをオーバーさせ、周囲にため息を響かせた直後、マークをせずに放った返しの1.2mがカップをかすめた。さらに同じシーンはもう一度繰り返され、結局4パットのトリプルボギーで大きく下位に沈んだ。

あふれ出る怒りを懸命に抑えながら、その後は1Wを振りちぎったが、カットラインは遠のくばかり。前半アウトで「44」と8つ落とし、後半は沈黙ムードが続いた。3Wでのセカンドショットをグリーン右に曲げた10番では、枯れた松葉の上から6打を要して再びトリプルボギー。11番、15番の3m強のチャンスも生かせないまま、ノーバーディで終えた。

今大会は1Wショットで、持ち前のドローボールをフェードボールに変えてトライ。「試してみたんですけど、ダメでした」と、うなだれた。「迷走中。なんでこうなるのか分からない」

次週の「ザ・プレーヤーズ選手権」は出場権がなく、その翌週の「AT＆Tバイロン・ネルソン選手権」に参戦する見通しだが、今大会終了時に行われるリシャッフル（下部ツアー入れ替え戦出身選手による出場優先順位の見直し）で浮上は望めない。（ノースカロライナ州シャーロット／桂川洋一）