18番でチップインバーディを奪い、ギャラリーの歓声に応える石川遼

「HPバイロンネルソン選手権」3日目、通算1アンダーの石川遼は、10番からティオフ。引き続きショットは安定し、前半から多くのチャンスを演出した。

10番で2.5メートル、続く11番では4メートル。だが、この日もなかなかカップには沈まない。14番でも3メートルにチャンスにつけたが、このパットもカップに蹴られ、石川は思わず天を仰いだ。

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15番ではグリーン手前のバンカーに捕まり、1.5メートルに寄せるもこれを外してボギーが先行。続く16番（パー5）では、フェアウェイからの第2打をドライバーでグリーン手前の花道まで運んだが、アプローチを寄せきれずにパーとしてしまう。

しかし、18番でリベンジのチャンスが訪れる。16番と同じようなグリーン手前の花道からの3打目を今度は直接沈めてチップインバーディ。「上りで逆目。16番ではだいぶショートしてしまったので、それを生かせた」と笑顔を見せた。

後半は1番、4番とバーディを奪い、残りのホールも危なげなくパーとして、2日連続の「68」で通算3アンダーとして32位タイへ浮上。「正直言うと、もっと行けたかなというのはあるけど、内容は良かったと思う」と、自身のラウンドを及第点と評価した。

カップに蹴られ悔しがる石川。今週は何度もチャンスを逃している・・・。

「パターも自分ではすごく良い感じで打てている。ミスして外れることは無かったので、これを繰り返していくしか無い」と石川。この日、カップに蹴られたのは2度。「むしろすっきりします。ミスして入らない方がよっぽどイライラするので、まず自分が良いパットが出来ていれば切り替えられる」と、精神的にも健全だ。

着実に成長のあとを見せているが、石川が求めているのは次なる一歩だ。「最近はずっと波がない感じできていて。爆発力が久しぶりに欲しいなと思います」。それを最終日に求めるのか？「ちょっと遅いとは思いますけど･･･」と石川。「（最終日は）今日よりアグレッシブにはいけないですね。明日はポイントだったり、賞金も掛かってくるし、今日のミスは明日取り返せるけど、明日のミスはその次は無い。日曜日には日曜日のゴルフがありますね」と、地に足をつけて最終日に挑む。（テキサス州ダラス／今岡涼太）