今シーズン最後のメジャー戦となる「第89回PGA チャンピオンシップ（全米プロゴルフ選手権）」は、アメリカ中西部オクラホマ州タルサにあるサザンヒルズCCで開かれる。1996年秋にプロ転向したタイガー・ウッズはこの大会に10回参戦、昨年の優勝を含め3回優勝している。今シーズンメジャー未勝利のタイガーは、このサザンヒルズCCでは1996年の「ツアー選手権」（21位フィニッシュ）と 2001年「全米オープン」（12位）と2度プレーをしている記録が残っている。

「全英オープン」ではショットが振るわず、パッティングもいまひとつだったタイガーは、前哨戦となる世界ゴルフ選手権（WGC）「ブリヂストンインビテーショナル」に出場してから今大会に挑むことになる。 タイガーは7月31日早朝にサザンヒルズで練習ラウンドを行ってから、WGCの会場となるオハイオ州に向かった。8月1日の公式記者会見では、2001年大会と比べるとラフの深さは少し浅いのでグリーンを狙うチャンスがあるが、全体的にフェアウェイは狭い設定になっていると語っていた。

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サザンヒルズはパー3を除く14ホール中ドッグレッグで曲がっていくホールが11ホールと、ティショットのポジションが大事なコースとなる。その11ホールのうち7ホールが左に曲がっていくということで、タイガーにとっては昨年メダイナで見せたような5番ウッドで攻めるティショット作戦を使うと私は予想する。今年は「全米オープン」や「全英オープン」では2番アイアンを多用したが、今回は替わりに「T40」というナイキの絶版となっている古いモデルの5番ウッドを使うのだろうか？ スピン量を抑えたクラブでは250から265ヤードの距離が打てるクラブとなる。しっかりフェアウェイを捕らえることができれば、バーディチャンスは広がってくるだろう。

タイガーは以前のインタビューで「どんな1年になってもメジャー1勝することができれば、それは素晴らしい年だ」と語っていた。2007年は待望の第1子が生まれた年となり忘れられない 充実した1年になっているだろうが、ラストチャンスとなるこの「全米プロゴルフ選手権」でメジャー優勝をし、更なる「Wonderful Year」にして欲しい。

【タイガー・ウッズの過去全米プロゴルフ選手権成績】

年 開催コース
順位 初日-2日目-3日目-4日目／合計／パーに対して／獲得賞金
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2006年 メダイナCC（イリノイ州）
優勝 69-68-65-68／270／18アンダー／1,224,000ドル

2005年 バルタスロールGC（ニュージャージー州）
4位 75-69-66-68／278／10アンダー／286,000ドル

2004年ウィッスリングストレイツ（ウィスコンシン州）
24位 75-69-69-73／286／ 2アンダー／46,714ドル

2003年 オークヒルCC（ニューヨーク州）
39位 74-72-73-73／292／12オーバー／22,000ドル

2002年 ヘーゼルティンナショナルGC（ミネソタ州）
2位 71-69-72-67／279／9アンダー／594,000ドル

2001年 アトランタ アスレチック C（ジョージア州）
29位 73-67-69-70／279／1アンダー／29,438ドル

2000年 バルハラGC（ケンタッキー州）
優勝（プレーオフ） 66-67-70-67／270／18アンダー／900,000ドル

1999年 メダイナCC（イリノイ州）
優勝 70-67-68-72／277／11アンダー／630,000ドル

1998年 サハリーCC（ワシントン州）
10位 66-72-70-71／279／1アンダー／69,000ドル

1997年 ウィングドフットCC（ニューヨーク州）
29位 70-70-71-75／286／6オーバー／13,625ドル

＜タイガー･ウッズのサザンヒルズCCにおける成績＞
2001年 サザンヒルズCC 全米オープン
12位 74-71-69-69／283／3オーバー／91,733.50ドル

1996年 サザンヒルズCC ツアー選手権
21位 70-78-72-68／288／8オーバー／55,800ドル

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