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2012年 全英オープン
期間:07/19〜07/22 場所:ロイヤルリザム(イングランド)

羽川豊の全英レポート/事前

全英には珍しく、雨が多かったせいかフェアウェイにも軟らかさがあるし、グリーンもよく止まる。天候が今日はまだいいけど、木、金が雨でしょう。初日は寒さと風が強いと思うから、そういう中のスタートでミスってしまうと、せっかくのメジャーが台無しになってしまう。悪天候をどういうふうにしのいでいくかが、初日のポイントだと思います。

これだけバンカーの多いコースだと、ティショットをいかに打てるところに置けるかが勝負になってくる。そうしないとグリーンも狙えない。バンカーに入れるとただ出すだけのショットになってくるので、リズムも悪くなるし、スコアも出していけなくなる。だから、自分が何ヤードを何番アイアンで打つのか、何ヤードのところにどれだけボールを止められるのか。いろいろ考えながら攻めていかないとスコアを出せない。選手たちは苦しむ状況が続いていくと思います。

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日本選手はティショットが問題でしょう。あとはグリーン周りのバンカーが後から砂を入れているので粘っこい気がします。今まではさらさらでクラブが抜ける部分あったけど、抜けが悪くなるのでちょっと苦労するんじゃないかな。深さもあるし、グリーンを外したときのリカバリーがどれだけできるか、簡単じゃないよね。

注目選手はやはりタイガー。前回の全米オープンでは2日目まで良かったのが3日目で崩したので、そういう中でどうメジャータイトルを取りに来るのか。ウェストウッドもメジャーを勝っていないので、イギリスで勝つことができるのかというのもあるし、マキロイはちょっとスイングを壊したけど、どう修正してきているのかも見どころかな。ルークも虎視眈々(たんたん)と狙っているだろうし、ウーストハイゼンなんかもすごい切れ味のいいショットを打つタイプだから、こういうコースも合っているかな。どういう選手が出てくるのかわからないのが全英。いい選手でも風とか距離感を間違った瞬間、上位には来られなくなるから。

冷静にフェアウェイにボールを置くこと。これができなかったら無理。今年はボールが止まる分だけ、少しスコアは出るかもしれない。日本選手は石川も頑張ってほしいし、新人の藤本も若さの勢いで初メジャーをどこまでいけるかっていうのも注目かな。あとはベテランがどこまで今までの経験を生かせるかという展開でしょう。

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