「“彼”を倒さないと」4週連続トップ10の松山英樹が思い描く勝利への道筋
◇米国男子プレーオフ第2戦◇BMW選手権 事前(18日)◇ベルリーブCC (ミズーリ州)◇7448yd(パー70)
6連戦目を迎える松山英樹に、うれしい誤算があった。前週の「フェデックスセントジュード選手権」は最高気温40℃近い中での戦い。疲労がないと言えばうそになる。ただ、「想定していた時に比べたら疲れは全然、半分以下」とコンディションに手応えを感じている。
年間ポイントレース(フェデックスカップ)を見据え、7月「全英オープン」から最終戦「ツアー選手権」まで続く7連戦をあえて組んだ。前週はツアー自己最長を更新する4週連続トップ10入り。結果と自身の感覚が必ずしもマッチするとは限らないが、状態が上向きであることは疑いようがない。「全英から取り組んでいることをアップデートしている感じ。それをいじらず、良い感覚を手に入れられたらいい」。最終戦進出を確定的にしており、目の前の試合に集中できる環境を整えて第2戦に臨む。
毎年会場が変わる本大会において、ミズーリ州セントルイスに位置するベルリーブCCが今年の舞台となる。2018年に「全米プロ」が開催されたコースで、起伏のある大きなグリーンが特徴的。「改修したという部分もあるというけど、見ている感じでは全然、印象は変わらない」。8年前、松山は63位から出た最終ラウンドで4アンダー「66」をマークして35位で終えている。17日(月)は休養にあて、この日は久常涼とアウト9ホールを回ってコースを確認。ホールアウト後もドライビングレンジで打ち込んで、開幕へ向けて黙々と準備を重ねる姿があった。
本人の意思をよそに、好成績が続く中で今季初勝利への期待は確実に高まっている。PGAツアー公式サイトのパワーランキングは、前週の2位に続いて今週も3位。優勝候補の一角に挙げられた。しかし、いずれの週もランキングトップに君臨したのは、前週に今季2勝目を挙げた世界ランク1位のスコッティ・シェフラーだった。「ここ5年で一番勝っている人なんでね。彼を倒さないとトップにいけないし、優勝もできない。自分のやるべきことをやって、最後に争えたらいい」。静かな口調ながら、はっきりと言った。自身の思い描くゴルフを展開できれば、おのずと勝利への道筋が見えてくる。 (ミズーリ州セントルイス/中村文香)