松山英樹はショットに兆しもバッサリ「メジャーは結果」 得意の“我慢大会”でハーフ41
◇メジャー第3戦◇全米オープン 3日目(20日)◇シネコックヒルズGC(ニューヨーク州)◇7440yd(パー70)
3日目にして最も強く吹き荒れた“暴風”は朝のパッティンググリーンから苦笑いが漏れるレベルだった。松山英樹はカットライン上の通算4オーバー60位で滑り込んだムービングデーに「77」と苦戦し、通算11オーバー65位で上位の背中が遠のいた。
1番で3パットボギーを喫した前半は持ち前のディフェンス力が光った。7番(パー3)ではグリーンをキャッチしたかに見えたボールがドロー回転と傾斜でガードバンカーにこぼれ落ちた後、3mのパーパットをねじ込んだ。続く8番はグリーン横のスタンドではためくフラッグが右からの強風を示唆しているのに、ショットのアングル的には正面からのアゲンストでたたき落される、ジャッジが悩ましいホール。フェアウェイからの2打目を大きくショートしながら、ショートゲームでピンチをしのいだ。
「もうちょっと入っていればなっていうのはありますけど、いまの自分の状態だと思う」と振り返ったのは、ハーフターン前後でチャンスを作ったシーン。2打目を2m強に絡めていた9番は、先に打った同組ニコ・エチャバリア(コロンビア)のバーディトライも参考になるパットだった。10番も見えないグリーン面に向かって大きく打ち上げるウェッジショットを、奥のピンまで果敢に突っ込みながら、4mが惜しくも外れて天を仰いだ。
砲台グリーンに吹きつける強風はパッティングのラインに大きく影響し、読みを惑わせてくる。立て続けの好機を逃してからは一気に展開が苦しくなった。左からの強風を受けるショットで右に大きくミスするシーンもあるなど、11番(パー3)から5ホール連続でスコアを落とした。2オンに成功した16番(パー5)で唯一のバーディを奪っても、17番(パー3)ではガードバンカーから寄せようとした2打目が傾斜で再びバンカーに戻ってくるボギー。ハーフ「41」と崩れた後半に「このコースに対応はできていないって感じですね」と視線を落とした。
3ホールしかフェアウェイを外さなかったティショットの大きなミスは2回ほど。予選ラウンドよりも安定感を取り戻す兆しを見せながら、「メジャーは結果なので。どうでもいいですよ」と切り捨てる。得意とする我慢大会の様相を呈したこの日を乗り切れれば、最終日への期待が膨らむ可能性は大いにあった中での乱調。上位陣のスタート前にラウンドを終え、「もっと(風が)強くなってほしいですね…」と苦笑いで締めくくったひと言に悔しさがありありとにじんだ。(ニューヨーク州サウサンプトン/亀山泰宏)