「今のままではどうにもならない」松山英樹は不安隠さず 8年ぶりの来場コースでメジャー
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前(12日)◇アロニミンクGC(ペンシルベニア州)◇7394yd(パー70)
勢いをつけたかった前哨戦は“ブービー”だった。前週「トゥルーイスト選手権」で松山英樹は72人の出場者のうち71位。「一日に良い時と悪い時の波がある。3日目にバーディをたくさん(6つ)獲れたことは良かったんじゃないかなと思いますけど」。今季のメジャー第2戦。「今のままではどうにもならない」というのが開幕2日前の心境だ。
会場のアロニミンクGCでメジャーが行われるのは1962年の本大会以来、実に64年ぶり。初めてプレーする選手も多いフィールドで、松山には2018年にPGAツアーの「BMW選手権」を当地で戦った経験がある。年間ポイントランク上位の69人のみが出場したプレーオフシリーズの大会で通算14アンダーの15位。優勝したキーガン・ブラッドリー、プレーオフ負けのジャスティン・ローズ(イングランド)とは6打差だった。
8年前の記憶は11日(月)に開始したコースチェックでよみがえらせているところ。12日(火)は長いパー4が続くバックナインを久常涼とプレーして、2日間で18ホールを一通り確認した。「イメージはありましたけど、(各ホールの)距離なんかはそんなに覚えていなかった。(きょうで)18ホールを回ったのでイメージしながら調整できたら」と夕方はドライビングレンジに向かい、ショットの感触を再度確かめた。
4日間の平均スコアが「67.88」(パー70)だった2018年ほどのスコアの伸ばし合いにはならないという見立て。「通算20アンダー? いかないと思います。いったらお手上げです。セッティングも当時とは違う」。悪天候が続き、グリーンが軟らかかった前回プレー時よりも難度は高くなりそう。広く見えて、チャンスになるエリアを限定するグリーンに、周辺の深いラフ。パッティング、ウェッジショットを念入りに確認する様子がある。
「みんなうまくなっていることを加味しても、20(アンダー)はいかないんじゃないかっていう思いもある。いってほしくないという願望もありますけどね」と苦笑して言うのはやはり、自身の状態が心もとないから。直近の、予選落ちのないシグニチャーイベント(昇格大会)2連戦で、60台を一度も出せないまま現地入りした。
メジャーでより重要性が増すショートゲームについて「きのう、きょうで良くはなっています」と期待させつつ、「ただ、まだ戦えるレベルではない」と断じた。調整にも、言葉にも必死さがにじむ。(ペンシルベニア州ニュータウンスクエア/桂川洋一)