10年ぶりブルーモンスター「こんなにタフだったかなぁ」 松山英樹は次のメジャーへ再始動
◇米国男子◇キャデラック選手権 事前情報(28日)◇トランプナショナルドラール ブルーモンスター(フロリダ州)◇7739yd(パー72)
10年ぶりに足を踏み入れたコースで松山英樹は思わずのけぞった。「こんなにタフだったかなぁ。ティショット(の落としどころ)が狭い。昔も狭かったと思うんですけど、こんなに狭かったかな…と。『こんな広かったかな』という方に思いたかったんですけどね」。2016年を最後にPGAツアーの会場から外れていた名物コースが復活。厳しさはあの頃と変わらない。
ドナルド・トランプ米大統領のグループがオーナーを務める当地ではかつて、春先にフロリダシリーズのひとつとして「WGCキャデラック選手権」が行われた。第一次政権発足にツアーはトランプ氏との関係を断ち切るように会場をメキシコに変更。ことし、新規大会としてスケジュールに再び加わった。
大小の池が点在するブルーモンスターコースは、最終18番に代表される難ホールが終始続く。松山は「池も入れずに、グリーンの外から60、70%ぐらいパーセーブできれば優勝争い」と見立てるほど苦戦を覚悟した。隣のマイアミ空港に飛行機が出入りする上空の風も読み切る必要がある。
メジャー初戦「マスターズ」を12位で終えシーズンは一段落。一時帰国を経て再渡米してきた。日本滞在中に少しアクシデントがあったという。「最初の4日間くらいは休息して、動こうかなと思ったらちょっと首が…。なかなか痛みが取れない」と、2週間のオフは思うように身体を動かせなかった。
「年齢(34歳)もあるので、無理せずに」と自虐しつつ、ドライビングレンジではスイングの感覚を呼び覚ますように丁寧に打ち込み。「今の感じだとパッティング以外は20%くらい(の調子)。とりあえず、すべての状態を上げないといけない」。打席では手のひらでアークを描いたり、腕をあらぬ方向に曲げたりと、大げさなアクションを交えて基本動作の確認を徹底した。
今週、そして次週「トゥルーイスト選手権」の会場、ノースカロライナ州クエイルホロークラブも長く、難しい。ツアー屈指の厳しいコースを舞台にしたシグニチャーイベント(昇格大会)2連戦は、翌週のメジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」(ペンシルベニア州アロニミンクGC)に向けたコンディションづくりには絶好の機会とも捉えられる。
「ココと来週のコースで良いプレーができたら、完ぺきと言えるくらい(調整は)うまくいくはず。体を見ながら無理せずゆっくり仕上げていけたら。上位で優勝争いして、どういう反応出るかを見たい」と神経を研ぎ澄ます。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)