マスターズ新記録6打差独走で週末へ マキロイが「賢いベテランになった」と胸を張る数字
◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(10日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7565yd(パー72)
上がり4連続を含め、ラスト7ホールに6バーディをまとめた。ロリー・マキロイ(北アイルランド)が2002年のタイガー・ウッズ以来となる史上4人目の連覇へ、独走態勢を築いて週末を迎える。この日「65」で通算12アンダー。後続との6打差は、36ホール終了時点ではマスターズの大会レコードとなった。
これまでの記録だった5打差は過去6人おり、優勝できなかったのはハリー・クーパー(1936年/2位)のみ。数字上、連覇の確率はグンと上がった。また、メジャーで「65」以下のラウンドはキャリア10度目。9度で並んでいたジャック・ニクラスとトム・ワトソンをかわし、ウッズとダスティン・ジョンソンの史上最多記録に追いついた。
記念すべきラウンドのバーディラッシュは、いつもならジャッジが悩ましい風がおとなしかったアーメンコーナーの12番(パー3)からスタート。「最後の数ホールは、間違いなくフロー状態を感じた。目にするものや直面するどんな状況にも、ポジティブな面を見つけられる」。ティショットを左に曲げた17番は、まさにそんなプレーだった。3打目、右から砲台グリーンへの寄せは弾道と尾根を越えた落としどころ、スピンコントロールも含めてパーフェクト。「(林から)いい位置にレイアップして、いいチップショットを打てた。それが入ったのは、ボーナスだけどね」とパトロンが総立ちになったチップインにうなずく。
2日間、合計8ホールのパー5で7バーディ。完全攻略しているように見えて、実はその8ホールで一度もティショットをフェアウェイに置けていない。「賢いベテランになったってことだね」と笑ってから、2011年の最終ラウンドの記憶をたどった。2番では、この日も打ち込んだフェアウェイバンカーに入れ「まずい、2打でグリーンを狙えない」と焦ってしまう部分があったという。「でも、きょう同じ場所に行っても『安全なところにレイアップして、バーディチャンスにつなげよう』と思える。バーディという同じ目標を達成する方法は、いくつもあるんだ」。前年大会で悲願のキャリアグランドスラムを成し遂げた36歳。後続と4打差で迎えた日曜日に大崩れした若者は、もういない。
「現時点では十分なリードを築けている。ひたすらいいプレーを続け、アクセルを踏み続ける」と冷静に見据えた残り36ホールを前に、少しだけリフレッシュを挟む予定。「できればポピーと少し時間を過ごしたい。『ズートピア2』を半分くらい見終わっているから、少し見るかもね」。コースを離れてから心を癒してくれる愛娘の存在も、15年前のマキロイにはなかったものだ。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)