スーパーバーディ直後の好機逃す 松山英樹はマキロイと10打差に「彼にはプレッシャーも何も…」
◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(10日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7565yd(パー72)
松山英樹がホールアウト後のインタビューに臨んでいるタイミングで、18番グリーンからとてつもないボリュームの歓声が上がった。後ろの組でプレーしているのは首位を走るロリー・マキロイ(北アイルランド)。何が起こったのかは容易に想像できる。
上がり4連続バーディで通算12アンダーとしたディフェンディングチャンピオンとは10ストローク差の2アンダー16位。2位との4打差を考えれば悪くないポジションでも、「まあ、10打差あるんでね…。プレッシャーも何もないでしょうね、彼には」と苦笑交じりのトーンで言った。
1番で3パットボギーが先行しても、2番(パー5)でガードバンカーからギリギリのエリアに落として傾斜を使う絶妙な寄せを披露。すぐに取り返し、続く3番も獲ってチャージをかける雰囲気が漂った。4番(パー3)をボギーとした後、5番のパーセーブも粘り強さが光る。初日はフェードを打って左サイドの深いフェアウェイバンカーにつかまった難関ホールで、この日はドローを選択。再びバンカーに落としたが、2mのパーパットを決めきった我慢が6番(パー3)のバーディにもつながった。
パトロンを沸かせた見せ場は9番。ティショットを左の林に曲げ、足元が滑らないように気を使いそうなパインストロー(松の枯れ葉)の上からの2打目だった。視線を上げ、前方にそびえる木の右側に大きく打ち上げるグリーンを狙えるルートを確認。厄介な左足下がりのライから爆発的なスピードでアイアンのヘッドを走らせ、5mにつけるスーパーショットでバーディを奪った。
「いいバーディだったと思いますし、あのセカンドショットから考えれば、その後に獲れればなって感じだったんですけどね」。3.5mを打ち切れなかった10番に続き、タフな11番で作った2.5mの好機をものにできなかったことがもどかしい。
14番から2連続バーディを決めた。ティショットを右に曲げた17番ではパトロンのイスに当たり、左ピンまでのコースが残るエリアにボールが止まるラッキーもあった。奥からの寄せでスピンがかかり切らずオーバーしながら、3m近いパーパットを沈めてしのいだ直後の18番でボギーフィニッシュ。「そういう(伸ばしていける)感じになりそうなところでミスしてしまった。いいパットが入ってるんですけど、入ってくれたらなっていうパットも多かった」と振り返る。
ため込んだフラストレーションを3日目にぶつけるべく、午後7時過ぎから練習場へ。強大な相手との10打差は遠くても、「いいゴルフをし続けるだけだと思うので頑張りたい」。ずっと照準を合わせてきたオーガスタでの週末に下を向くはずがない。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)