「自分を苦しめた」ダボにめげず 平田憲聖は3試合ぶり予選通過
◇米国男子◇バルスパー選手権 2日目(20日)◇イニスブルックリゾート コパーヘッドコース(フロリダ州)◇7352yd(パー71)
フェアウェイからのショットミスが思わぬトラブルを招いた。5m以上のパットを立て続けに決め、4バーディで迎えた折り返しの9番。平田憲聖の2打目は右に流れ、グリーン横の坂に弾かれてネイティブエリアまで転がった。
付近に弾道を撮影する「ショットリンク」の無人カメラが立っていたため、無罰で救済措置を受けたが、ドロップできたのは松の葉の密集地帯だった。鈍い音が響いた3打目は傾斜を越えず、戻って足元へ。4打目でようやくショートサイドのラフに置き、“寄せワン”でダブルボギーにとどめた。
「本当に8番まで良いゴルフができていたので、9番からのゴルフはちょっともったいない」と悔しがる。2オン可能な後半11番(パー5)で3パットボギー。「ちょっとずつ自分を苦しめながらプレーしていた」と思うからこそ、終盤に耐えた実感がある。13番(パー3)は2mのパーパットを沈め、向かい風が吹いた14番(パー5)で確実にバーディ。残り50yd弱の3打目を奥に立つピンめがけて突っ込み、1mに寄せた。
前日、1Wショットを右サイドの池に入れた16番。同じ轍は踏まない。「きのうのミスをしないようにと思いながら、意外とすんなりティショットを打てた。やっぱり14番のバーディが心の中で結構大きかった」。順光の西日に照らされたフェードボールは右ドッグレッグの形に沿ってフェアウェイセンターへ。「上がりが難しいと分かっているので、“貯金”は必要やなと思っていた」。終盤3ホールの難所“スネークピット”(ヘビの巣穴)をすべてパーで乗り切った。
5バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「69」で通算2アンダー27位。2月「WMフェニックスオープン」以来、3試合ぶりに予選を通過しても、「やっぱり通っただけじゃ意味がない」と口元は引き締まったまま。満足するのはもう少し先だ。
午後2時20分のティオフはアウトスタートの最後の組だった。スコア提出を終えたのは同7時17分。新人らしい厳しい時間帯のプレーも乗り越え、「上位に食い込めるように、きょうの前半みたいな自分らしいゴルフをして最終日に行けたら最高」と勇んで週末に向かう。(フロリダ州パームハーバー/桂川洋一)