連覇の地で12ラウンドぶりオーバーパー 今季未勝利シェフラー「あと少し」
◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 4日目(16日)◇TPCソーグラス ザ・プレーヤーズ・スタジアムコース(フロリダ州)◇7352yd(パー72)
世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーは、前年に大会初の連覇を達成したTPCソーグラスでの戦いを通算4アンダー20位で終えた。首位との6打差を諦めていなかった最終日に「73」とスコアを落としてのフィニッシュ。スタジアムコースでオーバーパーを打つのは、2022年大会最終日以来12ラウンドぶりだった。
スタートの1番、セカンドショットは思い通りにピンへ向かったと思ったが、大きくスピンバック。「キレイに飛んでいるように見えたから、確かに驚いたね」と話す。6mのバーディパットがわずかに右を抜けたシーンも含め、もどかしい4日間を象徴していた。「距離のあるパットが多かった気がする。自分に十分なチャンスを与えられなかったし、パッティングも決めきれなかった」
けがの影響で出遅れた今季は未勝利。昨季圧倒的な強さを見せた絶対王者ゆえに、出場5試合を勝てなかった“だけ”で周囲がざわつく。それに対して泰然と構えるのも王者の風格。「確実にいいショットが打てるようになってきた。アイアンのフィーリングも良くなって、ここ2週間は間違いなくボールをうまくドライブできている。今週は、ポジティブなことがいくつかあった。全体的に遠く及ばない感じはしていない」とうなずいた。
2週後、前年大会で1打差2位だった「テキサスチルドレンズヒューストンオープン」(テキサス州メモリアルパークゴルフコース)に出場してから、4月10日開幕のメジャー初戦「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)で史上4人目の連覇を目指すことになりそう。「ホームで準備期間を過ごし、ヒューストンでの試合に備えるのが楽しみだ」。地元テキサスから1週のオープンウィークを挟んで向かう流れは、昨年と全く同じだ。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/亀山泰宏)