R＆Aは10日、主催する「全英オープン」についてLIVゴルフ所属選手を対象とした出場資格を設けたことを発表した。6月末のシーズン第9戦「LIVゴルフ・ダラス」（テキサス州マリドーGC）終了後の個人戦ポイントランキング上位5人が、7月17日から北アイルランドのロイヤルポートラッシュで行われるメジャー最終戦の出場チケットを得る。
LIVゴルフは2022年の発足から世界ランキングポイント付与対象のツアーとして認められていない。選手たちはランクの下降が続き、メジャー出場の機会が減少。歴代優勝者をはじめとする別資格での参戦を目指していた。
R＆Aのマーク・ダーボン氏は声明で「全英オープンは最高の男子ゴルファーの世界的な大会として、毎年トッププロツアーでの戦績に基づいて、出場資格を見直してきた。我々はLIVゴルフの選手たちが、既存のルート（世界ランキングなど）だけでなく、個人のシーズン成績に伴う全英オープンの出場機会を得るべきだと認めた」とコメントした。
前週5日には全米ゴルフ協会（USGA）が「全米オープン」における同様の資格を初めて設定。5月19日時点での上位3人（有資格者を除く）に本戦出場権を与える。
LIVゴルフの新シーズンは前週サウジアラビアで開幕。アドリアン・メロンク（ポーランド）が優勝。ポイントレースをリードしている。
日本ツアーを通じた出場資格は前年の「日本オープン」優勝者（今平周吾）、5月29日開幕の「ミズノオープン」（岡山JFE瀬戸内海GC）での有資格者を除く上位3枠が確保された。また日本、アジアン、オーストラリア、南アフリカツアーの世界ランキングポイント上位者（インターナショナルフェデレーションランキング）の上位5人（時期未定）も参加資格を得る。
