PGAツアー「MCIヘリテージ」選手達が意気込みを語る
先週の「マスターズ」を乗り切った選手にとって今週開催の「MCIヘリテージ」はバケーション感覚で楽しめる大会かもしれない。美しいヒルトンヘッドで選手は多少リラックスしてプレーできるはず。しかし、優勝賞金93万6000ドル(約1億円)を目指しての真剣勝負に変わりはない。今大会で20年連続出場を果たすデービス・ラブIIIは水曜日に41歳の誕生日を迎えた。ラブは今年まだ優勝がないとはいえ大会5勝を誇り、今季初優勝に向けて自信満々の様子。
デービス・ラブIII
「伝統的なレイアウトのこの大会と相性はいいと思います。オーバーシートされたバミューダ・グリーンを含め、こういったコースに昔から慣れていることがその理由でしょう。ツアー初優勝を飾ったコースに戻ってくると自信と共にプレーできるんです」
一方、年齢を全く感じさせないゴルフを続けるジェイ・ハースは28年連続の出場。この大会が好きな一番の理由はゴルフとは関係ないようである。
ジェイ・ハース
「1977年にこのコースで妻と出会ったんです。結婚してから26年、5人の子供に恵まれ、夫婦仲は今だに最高ですし、この大会に来るとワクワクします。世界中のメディアが注目する中、緊張の連続だったマスターズとは違いますね。ここでは落ち着いた雰囲気の中でプレーできるので気に入っています」
スチュワート・シンク
「このコースレイアウトが大好きで、2勝を挙げている思い出の地なんです。でも、コースを離れてのレクリエーションのほうに惹かれますね。樫や松の林を抜けてのサイクリングを楽しめますし、気温はちょうどよく、なんといっても南部独特の雰囲気がいいですね」
フレッド・ファンク
「ショットの正確性が問われるコースで飛ばし屋の楽園ではない点が気にいっています。飛距離を稼げるに越したことはありませんが、ショートヒッターでもいいプレーが報われるコースなんです。飛ばせばいいというコースが増えているので、こういったレイアウトでプレーしたくなるものです」
先週の「マスターズ」で17位タイだったダレン・クラークは、やはり先週とは雰囲気が違うと語っている。
ダレン・クラーク
「月曜日の朝はそんなにもマスターズの疲れが残っていませんでした。でも、オーガスタではタフな1週間を過ごしましたし、思い通りのゴルフができたわけではないので、今週はもっといいプレーをしたいですね」
PGAツアーは今年ずっと雨に祟られている。木曜日の降水確率は30%、そして金曜日から日曜日までの降水確率はほとんどゼロとなっている。今大会での最多勝を誇るのは5勝のラブ。また、新記録となる29回目の出場を果たすハースのベストフィニッシュは5位。尚、この大会は過去4年で3回プレーオフにもつれこむなど、接戦の続く大会となっている。