ライダーカップ欧州選抜入りに向け最後のチャンス「BMW国際オープン」初日
アメリカチームは99年ブルックラインでの大会を最後に「ライダーカップ」で2連敗中。2週間前に行われたメジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」を終えた後、「ライダーカップ」のキャプテン、トム・レーマンは推薦選手の選定をめぐり眠れない夜を過ごしました。今週はイアン・ウーズナムが、「BMWインターナショナル・オープン」に出場しながらレーマンと同じ苦悩の日々を送っています。この大会が終われば決定するヨーロッパ選抜チームのメンバー。初日はどんなプレーを見せたのでしょうか?
まずは、現在ポイントリストで4位につけているデビッド・ハウエル。最終ホールとなった9番パー5のセカンドショットをピンに寄せてイーグル。ハウエルはこれで5アンダーとしてトップに躍り出ます一方、ポイントリストでトップのルーク・ドナルドは17ホール目、8番パー3でバーディ。グリーンの外からしずめたドナルドは、4アンダーで初日をフィニッシュしています。
自力でのチーム入りを狙い、現在リストの6位に位置しているコリン・モンゴメリーは、9ホール目、18番パー5でイーグルこそ逃しますが、タップインバーディで2アンダーへ。またポイントリストで8位のポール・ケーシーは、7番パー4のセカンドショットでナイスショットからバーディを奪い2アンダーとなります。
祖国でのライダーカップ出場を目指し、9番目につけているパドレグ・ハリントンは、この大会の結果次第でトップテン圏外となることもありえます。気になるスコアは2アンダーでのフィニッシュ。もうひとりのアイルランド出身選手、ポール・マギンリーは、リストの10位ぎりぎり。14番パー4のサードショットでチップインバーディを奪いましたが、初日は3オーバーの75と苦戦を強いられました。
トップテン圏外から出場を狙う一人、ポール・ブロードハーストは、16番パー4でボギーパットを外してしまい、痛恨のダブルボギーでイーブンパーへ後退。やはり大切な1週間を迎えているヨハン・エドフォースも、9番パー5のバーディチャンスにつけますが、カップ左に外してしまい、イーブンパーのまま。
キャプテン推薦を狙っているイアン・ポールターは、8番パー3でティショットがグリーンをとらえられずボギー。初日は76という出来でした同じくキャプテン指名にかけるリー・ウエストウッドは、17番パー3でのティショットを見事にピンに絡めバーディ。4アンダーでトップと1ストローク差につけました。
初日は、ディフェンディング・チャンピオンのデビッド・ハウエルを含む4人がトップタイにつけています。
デビッド・ハウエル
「2年前、絶好調の状態ではないときにライダーカップに出場しましたが、いい雰囲気の中で、一ポイントを稼ぐことができました。と同時に、自分のゴルフに自信がない時に出場するとかなり苦労するということも学びました。“ライダーカップ”では、好調な状態で一番ティにたちたいというのはみんな同じだと思います。」
首位グループの1打差にルーク・ドナルドら8人がつけました。5位タイにつけているリー・ウエストウッドは自力でのチーム入りが不可能なため、今週上位に入り、ウーズナム・キャプテンにアピールしたいところです。その他、コリン・モンゴメリーはトップとスリーストローク差、24位タイ。自動的なチーム入りにむけて10番目、ぎりぎりの位置につけているポール・マギンリーは、スリーオーバー、113位タイと出遅れています。
トーマス・ビヨーンは、ワンアンダーの43位タイ。イーブンパーのヨハン・エドフォースにもチーム入りの可能性が残されています。