余力を残さず、72ホールを戦い切った

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 最終日（15日）◇ワイアラエCC（ハワイ州）◇7044yd（パー70）

PGAツアー初出場となった蝉川泰果は通算3アンダー67位で終えた。前日までスムーズに動いていた体はこの日、スタート前の練習から「全然、動いてくれなかった」。普段使わない英語、慣れない食事、初めてのコースが重なり「頭がパンクしそうです」としつつ、充実感をにじませた。

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11番のボギーからスコアを3つ落とした前半で「悪いショットの時は(スイング軌道が)アウトサイドに入っているな、と14番ぐらいで気づいていた。(体が動かないのを)上半身で対応しようとしてミスしていたのかな」。昨年10月末にプロになって、まだ5試合目。経験を積み始めたばかりだ。

パッティングは「もう少し転がしのイメージが出るような練習をしていく」

一週間を振り返ると「良かったんじゃないかな。それなりに自分の足りない部分とか、自分(現298位)よりも世界ランキングが上の選手が出ている試合で予選通過をして『少しやれるぞ』というのが見えた」と大きく自信は付いた。飛距離では同組の海外選手に劣らないショットを見せ、「パッティングも悪くない」。日本と異なる芝にいかに対応できるか、ショートゲームを課題にする。

疲労は隠せないが、会場を出た足で空港に行き、次週19日開幕の「ザ・アメリカンエキスプレス」(PGAウエスト ニクラス・トーナメントコース／パームスプリングス)に向けてカリフォルニア州へ移動。「まずは予選通過を。(今週は)終わりが一番残念な締めくくりで、いいイメージが少し消えちゃっている。しっかり練習を積んで、この4日間のリベンジをできたらいいな」と意気込んだ。(ハワイ州ホノルル／石井操)