ツアー2勝目のトロフィー贈呈式ではウッズからアドバイスがあったとか

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(7日)◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7510yd（パー72）

ギャラリーが大挙するマスターズ、なかでもタイガー・ウッズの組の1番ホールは復活を一目見ようと大勢のパトロンで覆いつくされた。同組で立ち会ったホアキン・ニーマン(チリ)は、キャディとの会話が「何も聞こえなかった」と言うほどの熱量で、ティショットを右バンカーに入れてボギーを先行したが、「タイガーと一緒にプレーできた。本当に楽しいラウンドだった」と23歳は振り返った。

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大注目の選手と回るとなれば、観衆のちょっとした動きや音はつきもの。「『タイガーより先にプレーを終わるようしなさい。そうすれば観客が動き出すことはない』と皆から言われたけど、彼らは(自分にも)敬意を払ってくれた。タイガーも、ルイ・ウーストハイゼンもすごく親切でした」

ウッズと同組で大歓声を浴びるプレーもあったニーマン

3、4番で連続バーディを奪い、9番のパー4では残り105ydのフェアウェイから打ったセカンドショットがピン左奥について下り傾斜をつたってカップインイーグル。大歓声に両手を挙げて喜んだ。1イーグル3バーディ、2ボギーの「69」で3アンダー3位と好調な滑り出しを見せた。

ニーマンは2018年に南米アマチュア選手権の制覇者としてオーガスタデビューしてから今大会が3度目の出場。2020年に新型コロナ陽性で出場を逃す不運に見舞われたが、ウッズがホスト役を務める2月「ジェネシス招待」で初日から最終日まで首位を守り切って完全優勝を果たし、ツアー2勝目を挙げて今大会を迎えた。「最高の一週間を過ごすためにやってきた」。チリ勢初のタイトル戴冠に期待を込めた。