2006年 タイガーから父へ 最後の誕生日プレゼント

「タイガー」のミドルネームは父アールさんの戦友が由来。名実ともにタイガー・ウッズの生みの親だった※写真は2004年「ターゲットワールドチャレンジ」(Scott Clarke／WireImage)

タイガー・ウッズがフロリダ州ドラールゴルフリゾート＆スパで行われた「フォード選手権」で連覇を達成し、ツアー通算48勝目を飾った。

初日「64」でロケットスタートを決めると、2日目もフィル・ミケルソンらと並ぶトップタイをキープ。3日目に再び抜け出し、最終日は上がり2ホールを連続ボギーとしながら、「69」で通算20アンダー。デビッド・トムズとカミロ・ビジェガス（コロンビア）を1打差で振り切った。

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この日は父アールさんの74歳の誕生日だった。アールさんはウッズがプロ転向した1996年に心臓の手術を受けており、2004年にはいったん完治したと思われたがんが再発。この大会の3週後の「ザ・プレーヤーズ選手権」直前には、フロリダにいたウッズがカリフォルニア州サイプレスの父のもとへ駆けつけるほど容態が思わしくなかった。

父を見舞った直後の「プレーヤーズ」でウッズが「それを考えずにプレーしていたら人間じゃないと思う」と話すなど、強い絆で結ばれていた親子。アールさんは同年5月3日に亡くなった。

失意のまま臨んだ6月「全米オープン」でプロ転向後のメジャー38試合目にして初の予選落ちを喫したが、PGAツアーでは翌月「全英オープン」から年をまたいで出場7試合連続優勝。07年6月には第一子となる長女サムさんが生まれ、自らが父親となった。

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