終盤は時間との戦いにもなった堀川未来夢

◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 2日目（10日）◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

後半17番（パー3）で「寄せワン」のタップインパーを拾った堀川未来夢は、プレーを残す同組2人を置き去りにして最終18番（パー5）へ走った。あとは打つだけの状態にして、17番グリーンのプレー完了を確認。素早く1Wを振り抜いた。時刻は午後6時6分。日没と同時だった。

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アウトスタート最終組による“チームプレー”がはまった。「サスペンデッドにならないように、終わったら、『Go Ahead！』（どうぞ）って感じで（笑い）」。ルール上、ホーンが鳴った瞬間に新たなホールには進めなくなるが、誰か一人でもティショットを打ち終えていれば、そのホールまでのプレーが認められる。予選落ちが濃厚な同組選手にしてみれば、翌日にプレーを持ち越すことは避けたい。カットライン上にいた堀川も、「終えられるなら…」という思いは共通していた。

2オンに成功し、最後は「ほとんど見えていなかった」1mをねじ込んでバーディフィニッシュ。前半6番で一時は5オーバーまで後退しながら、怒涛の巻き返し。通算イーブンパー43位で予選通過を決めた。「率直にうれしいですね。WGCとか4日間できる試合ではなく、予選カットがある試合で通りたいと思っていたので。満足せず、あすからも順位を上げられるように」。3日目は午後0時30分スタート。週末の切符だけでなく、回復に十分な時間も勝ち取った。（ハワイ州ホノルル／亀山泰宏）

【ゴルフ規則5.7b】（抜粋）
(2)通常の中断(例えば、日没やコースがプレー不能)。委員会が通常の理由でプレーを中断した場合に次に行うことは、プレーしている各組がどこにいるかによる。ホールのプレー中。その組のプレーヤーが1人でもホールをスタートしていた場合、プレーヤーたちはプレーを止めるか、そのホールを終了するか選択することができる。