昨季の日本ツアーで賞金女王となったことで、米国ツアー本格参戦への意欲を公言し始めた大山志保。今季メジャー初戦「クラフトナビスコチャンピオンシップ」に出場することも、その流れによるものだ。日本が誇る新女王が、世界のトッププレーヤーを相手に本来の実力を発揮できるのか。結果の行く末に注目が集まる。
さらに今大会には、大山の心を強く惹きつける理由が隠されている。今年9月に行われる、来季の米国ツアー出場権をかけた予選会が、今大会の会場であるミッションヒルズカントリークラブで行われるのだ。この予選会に出場し、来季の米国ツアー本格参戦を目論んでいる大山にとって、当日の舞台となるコースで試合ができることは幸運な巡り合わせ。1打1打、高い集中力を持続した状態でコースに挑めることだろう。
米国本土のメジャーに初めて挑戦することに関して「すごく楽しみ」とした上で、「この大舞台でいろいろなことを学んで、今後につなげていきたい。とにかく、自分のベストプレーを心がけたいと思っています」と大山。2005年までの課題だったリカバリー率（パーオンしないホールで、パー以上を獲得する率）が大幅にアップし、より完成度の高いゴルファーへと成長を遂げた大山がどのようなプレーを演じるのか。この大舞台でさらなる自信を植え付け、米国ツアー参戦への足がかりにしてほしいものだ。
