日本勢最速45戦で通算5勝目 山下美夢有が岡本綾子以来の大会連覇から「TOTO」へ
◇米国女子◇メイバンク選手権 最終日(1日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72)
追いかけても勝つ。逃げても勝つ。山下美夢有がマレーシアで大会連覇を達成した。2日目に確保した首位の座を譲らず、後続に2打差をつけて迎えた最終日は5バーディ、1ボギーの「68」。昨年は8打差を追いついて三つどもえのプレーオフを制した試合で、6月の「マイヤーLPGAクラシック」、8月「CPKC女子オープン」に続く米女子ツアー今季3勝目を飾った。
3週前に韓国で行われた「アラムコ・コリア選手権」で欧州女子ツアー初優勝。その翌週は米ツアーのアジアシリーズ初戦「ビュイックLPGA上海」を初日の朝に急きょ欠場した。「プロアマのときに調子が悪くなって、朝もコースまでは行ったんですけど…」とスタート前のウォーミングアップ中に決断。同日中に帰国し、熱が下がるまでに時間を要した。
先週の「BMW女子選手権」はもともとエントリーせず、今大会は2週間の休養明けの試合だった。開幕のコース内ではすれ違いざまに先輩プロの原英莉花や渋野日向子から「体調は大丈夫?」と心配され、「もう大丈夫です!」と回復をアピール。一方、練習ラウンドではキャディのジョン・ベネット氏と前年使用されたティイングエリアと番手を確認しながらコースを回りつつ、フェアウェイバンカーからダフるミスショットを見せるなど、“調整半ば”とも言える印象を持たせた。
ゲームに入ると様子は一変。ショットがピンに弾かれるシーンが3日目までに実に4回。抜群の精度でチャンスを次々と作り、72ホールで25バーディ(3ボギー)を量産。先週の吉田優利に続く日本勢による2週連続優勝は、昨年の本大会から畑岡奈紗が優勝した翌週の「TOTOジャパンクラシック」以来、約1年ぶりとなる。
日本勢が米女子ツアー大会の連覇したのは岡本綾子による1987、88年の「京セラ・稲盛クラシック」以来、38年ぶり。同大会は80年からカリフォルニア州サンディエゴ近郊のコースで行われ、岡本はいずれもストーンリッジCCで優勝した。87年の「272」は大会の最少ストロークとして記録され、93年に幕を閉じた。
米女子ツアー(LPGA)によると、キャリア通算45試合目での通算5勝は日本人選手として最速となった。山下にとっては2022、23年の日本ツアー「JLPGAツアー選手権リコーカップ」以来、キャリアで2度目の大会連覇に成功。最高の状態で次週、日本開催のTOTOジャパンクラシック(茨城・太平洋クラブ美野里コース)に乗り込む。