新人賞まであとわずか 原英莉花が「本当に苦手」な場所
◇米国女子◇メイバンク選手権 初日(29日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72)
アウトスタートの4組目は3人とも今シーズンの新人だった。ルーキー・オブ・ザ・イヤー争いで4位につけるメラニー・グリーンと8位のスウィチャヤ・ヴィニッチャイタム(タイ)、そしてトップを走る原英莉花。全員がアジアシリーズを初めて経験している。
ただひとり、中国での「ビュイックLPGA上海」、韓国「BMW女子選手権」も戦ってきた原は「70」で2アンダーの30位発進。5バーディ、3ボギーの「70」は、もう少しスコアを伸ばしたかった気持ちも抱えつつ「前向きに考えたい」内容だった。
ラウンド中に風が強弱をつけて旋回し、後半15番(パー3)ではティショットがグリーン手前のバンカーに突き刺さった。悔しいボギーの直後、1オンを狙った16番の第1打をグリーン奥のラフまで運びバーディを獲り返した。「大きなミスは最終ホールの30ydくらいの(寄せらなかった3打目の)アプローチくらい」と反省点も挙げて首位と6打差で滑り出した。
次週の「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ美野里コース)を含め、シーズンは残り3試合。原は5カ国を渡り歩く6連戦で本格参戦1年目を締めくくる。西郷真央、山下美夢有に続く日本勢3年連続となる新人賞(ルーキー・オブ・ザ・イヤー)戴冠が目前だが、“晴れ舞台”を思うとちょっとブルーになる。
最終戦「CMEグループ ツアー選手権」(フロリダ州ティブロンGC)の直前に開かれる年間表彰式では、新人賞受賞者も壇上でスピーチを行う。英語であろうが、日本語で通訳を介そうが、そもそも「誰に向かって話せばいいか分からなくなる、ああいう場が本当に苦手」なんだとか。「講演でお話しできる方がすごいと思う。“口パク”でどうにかならないですかね…」。いや、ならない。
きっと日本でも話題になるであろう、式でまとうドレスもまだ決めていない。一時帰国する来週は本当に忙しそう。とはいえ、新人賞レースで「抜かされるのはイヤ」という思いが変わるはずもない。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)