「キャラじゃない」けど頑張る前年優勝者のお仕事 山下美夢有は体調不良から復帰
◇米国女子◇メイバンク選手権 事前(27日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72)
「ガオーッ!ってやって。声も出して」。カメラマンの厳しいリクエストに応えるのがホンマにキツイ。山下美夢有は開幕2日前、18番グリーンで“撮り直し”を何度か求められた。前年優勝者の仕事は多い。大会のタイトルスポンサー・メイバンクのキャラクターであるトラを模したぬいぐるみ等を手に、テレビ中継用の映像素材の撮影に四苦八苦していた。
“テーク”を何度か重ねて無事、終了。「そういうキャラではないんですけど…」と、へとへとになりつつ「ここに戻って来られたのがうれしい」と改めて思う。昨年は最終日に8打も上にいた首位に追いつき、三つどもえの戦いを制した。「まさかプレーオフになるとも思っていなかった」と振り返り、「マレーシアの人たちに優しい方が多くて、(今年も)温かく迎え入れてくださった」と現地の歓待ぶりを心から喜んだ。
10月は激動だった。ハワイでの「ロッテ選手権」を3位で終え、翌週は韓国で行われた「アラムコ・コリア選手権」で欧州女子ツアー初優勝。続いて行われた中国での「ビュイックLPGA上海」を初日スタート前に体調不良で急きょ欠場した。「(開幕前日の)プロアマ戦のときに(本格的に)おかしくなってきて、翌朝はコースまで行ったんですけど…」。その日のうちに日本に帰国し、平熱に戻るまでに数日を要したという。
当初から先週はオフと決めており、休養を2週間取れた。「もうコンディションはすごくいい感じ。あとは細かいショットの部分だったりを今は調整しながらやっている」。この日は午前中から練習ラウンドを実施。「コースコンディションはすごく良い。でも、フェアウェイは結構ソフトでボールに泥が付きやすい。(スコアメークには)それも関係する」と連覇への作戦を練る。
次週は日本での「TOTOジャパンクラシック」(茨城・太平洋クラブ美野里コース)。翌週の「アニカ driven by ゲインブリッジ」(フロリダ州ペリカンGC)を欠場し、最終戦の「CMEグローブ ツアー選手権」(同州ティブロンGC)に備える。「コンディションも大事にして良いパフォーマンスができるようにスケジュールを立てています」。上り調子でラストスパートをかける。(マレーシア・クアラルンプール/桂川洋一)