下部ツアーよりお金がかかる? 原英莉花が最高峰で実感する1打の重み「ぜひ稼ぎたい」
◇米国女子◇FM選手権 事前(26日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇6533yd(パー72)
前週「CPKC女子オープン」で予選落ちを喫した原英莉花は、ボストンへの移動便を変更した。カナダ・エドモントンからは直行便がなく、ただでさえ悩ましかった今回のフライト。新たに押さえた便は乗り継ぎで5時間ほど待つルートで、「12時間くらい移動に使いました…」とさすがに疲労もにじむ。
昨年の下部ツアーでは、次のトーナメントにもレンタカーでそのまま移動するケースが少なくなかった。レギュラーツアーの連戦は、車ではとても移動できない距離で組まれることが珍しくない。時間はもちろん、「思ったより費用がかかるなって感じています」と苦笑交じりに話す。
下部ツアー時代は飛行機を利用するときも、帯同キャディが大量の荷物を積んでロングドライブを引き受けてくれたから、原自身は身軽に飛ぶことができた。いまはそうもいかない。「空港の人も『引っ越しですか?』みたいな…」。笑い話のようで、毎回かかるオーバーチャージの料金は冗談では済まないレベルだとか。「オーバーチャージだけでも、30万円とかかかっちゃう。でも、たとえば30万円のバッグを買うのって渋るじゃないですか…」。必要経費と自分を納得させつつ、複雑な思いも隠せない。
「本当に、賞金を稼いでいくっていうことがどれだけ大事か。1打の重みをすごく感じますね」。下部では年間ポイントレース15位までの昇格切符をつかむため、1打でも削ろうと必死になった。いまは初優勝への思いとともに、1打で大きく変わる賞金額もモチベーション。「ぜひ稼ぎたいです」という切実な言葉は、プロゴルファーとして自然なものでもある。
9月10日開幕の国内メジャー第2戦「ソニー日本女子プロ選手権」(石川・片山津GC白山C)への出場を予定しており、久々の帰国を控えた区切りの試合。「楽しみながら一打一打を大事に、(前週予選落ちの)悔しさを前面に出してプレーしたい」と力を込めた。(マサチューセッツ州ノートン/亀山泰宏)