「GO OILERS!」でカナダギャラリーの心をわしづかみ 山下美夢有は英語でVスピーチ
◇米国女子◇CPKC女子オープン 最終日(23日)◇ロイヤルメイフェアGC(カナダ)◇6452yd(パー70)
山下美夢有にとって、初めてのカナダは忘れられない地となった。同国の女子ナショナルオープンは米女子ツアーの中でも多くのギャラリーが詰めかける試合として知られ、会場の熱気は高い。
4日間で28個ものバーディを量産した小さな名手のプレーには惜しみない拍手が送られ、「ギャラリーがたくさんいて、盛り上がりもすごくて、人もすごい温かくて、プレーしていてすごく楽しかった。ゴルフ場もすごくきれいでコンディションも良かった。ここで優勝できたというのがすごくうれしいです」。蚊の大量発生という想定外はあっても、それを上回る興奮と感動があった。
正確無比なプレーで存在感を放つ25歳は、ゴルフ以外の挑戦にも意欲的だ。優勝直後のフラッシュインタビューや表彰式での司会者とのやり取りも、質問を聞く時だけマネジャーに通訳をお願いし、話すパートは最後まで英語でこなした。優勝会見も、シンプルな答えになろうと最初はなるべく英語で答えようと奮闘した。「I'm so happy. I like this course. I trusted my game and my swing. I'm honored to win」
本人は「めっちゃ緊張しますし、何言ったらいいか…とかなるんですけど、とりあえずトライして言ってみました」と苦笑するが、その心意気はファンや海外メディア、ツアースタッフにしっかりと伝わっている。
表彰式の最後、山下のチャレンジ精神を見た司会者から、事前に聞いていなかった“フリ”が入った。耳打ちをされ、「GO OILERS!」とひと言。カナダの国民的スポーツであるアイスホッケーの地元NHLチーム、エドモントン・オイラーズを応援する定番の掛け声を披露すると、拍手喝采で大盛り上がり。新たなナショナルオープンチャンピオンがカナダのゴルフファンの心をわしづかみにした。(カナダ・アルバータ州エドモントン/亀山泰宏)