『鬼滅の刃』『名探偵コナン』が好きな16歳 アマ川崎りなが「87点」の米ツアーデビュー
◇米国女子◇CPKC女子オープン 初日(20日)◇ロイヤルメイフェアGC(カナダ)◇6452yd(パー70)
グリーンがスタンドに囲まれた最終9番、アマチュアの川崎りなが放った一打にカナダのギャラリーが沸いた。得意のアイアンショットで池に近いピンの右上3mに絡め、「ジュニアの試合では観客がそこまでいないので、さすがLPGAだなって思いました」と気持ちよさそうに振り返る。バーディパットは惜しくもひと筋右を抜けたが、1アンダー「69」で39位。初の米ツアーで堂々のデビューを飾り、「後半はミスがあったり、バーディパットが入らなかったり、思い通りに行ってくれなかったので87点です」と笑った。
7月「カナダ女子アマチュア選手権」を制した16歳。日本語は両親との会話に使う程度で、しっかりと自分の言葉で話している日本語のインタビューにも実は少し緊張気味だったりする。3歳で米ハワイ州に移住し、一貫して米国の学校で教育を受けてきたため、読み書きももっぱら英語。『鬼滅の刃』や『名探偵コナン』といった大好きな日本のアニメ、漫画も英語で楽しんでいる。
ホールアウト後の初々しい一挙手一投足とは裏腹に、プレーぶりは落ち着いている。カナダの女子ナショナルオープンは米女子ツアーの中でもギャラリーが集まるトーナメントだが、「いつもホームコースで打っているショットだとイメージして打ったら、あまり緊張しませんでした」。集中力を発揮する方法を心得ているあたりが、トップアマの証しだ。
前半13番(パー3)で奪った最初のバーディは6UTのティショットから。「段に当たって旗の方に行ってくれたからラッキーでした」。2m弱のチャンスを生かし、15番では6mほどのバーディパットがふちをクルッと回ってカップインした。「360度、グルグルーンって。ヤバいかなと思ったけど良かったです」と楽しそうに話す。
ローアマ獲得を目標に掲げる中、5アンダー4位のミッシェル・シン、2アンダー21位のクレアリー・リンのカナダ勢2人に次ぐ3番手につける上々のスタート。予選を通過し、現在米ツアーで活躍する日本勢の先駆者的存在・畑岡奈紗と同組でラウンドするのも夢だという。「体もそこまで大きくない中で、見習うところがいっぱいあると思う。きょうの途中、7ホール目とかで(畑岡とスコアが)タイで名前が並んでいたから、リーダーボードの写真を撮ろうか迷いました」。ローアマ争いのライバルはもちろん、7アンダー2位発進した畑岡の背中も元気よく追いかけたい。(カナダ・アルバータ州エドモントン/亀山泰宏)