2026年 CPKC女子オープン

偽物、ごまかし…「もう間に合わない」原英莉花が全英女子を終えて下した決断

2026年 CPKC女子オープン 事前 原英莉花
原英莉花は「全英女子」を終えて新たな取り組みを始めた

◇米国女子◇CPKC女子オープン 事前(19日)◇ロイヤルメイフェアGC(カナダ)◇6452yd(パー70)

下部エプソンツアーから昇格してルーキーとして奮闘する原英莉花は、ここまで目の前の試合で100%の力を発揮することを最優先してきた。当たり前のことのようで、裏では“犠牲”にしてきたこともあった。

それがトーナメントウィークに入ってからのトレーニング。筋肉痛が残ってスイングの繊細な感覚に影響を与えることを嫌い、週初めの月曜日にとどめて量をセーブしてきた。「自分が『こうしたい』っていうところに刺激が入らなかったりして…」。それを、3週前の「AIG女子オープン(全英女子)」が終わってから解禁することにした。筋力アップ、可動域を広げることの優先順位を上げ、メニューと頻度をリニューアル。自分の身体をよく知る日本の専門家にも助言を仰いで決めた。

5大メジャーを消化したタイミングということもあるが、「ちょっともう間に合わなそうだと思った」と切実な理由を明かす。シーズンを終え、オフに入ってからの取り組みでは遅いという判断。4日間試合が続くなか、だんだん1Wショットのトップが低くなり、わずかに下から入って“逆球”のドローボールが出るミスを減らしたい。

「スピン量自体は入っているんですけど、必ず(軌道が)ライト・トゥ・レフトになっていて、いつもの数字じゃないなってごまかし、ごまかしでやっていた。偽物というか、ショットが思っている通りじゃない分、やるにつれてヘタクソになるっていうのも、そういうところから来ていると思いますし…。『好きなコースだからできる』っていうのがイヤですね。苦手なところに対応していけないのは、強い身体がないことと、技術が追いついていないから。もう1ランク、上げたいと思っています」

目の前の結果を度外視した決断ではない。現在36位の年間ポイントランクを、「全米女子オープン」をはじめ来季メジャー全試合の出場権を得られる30位以内まで上げること。秋以降のハワイやアジアで優勝をつかむチャンスを広げること。「その限られた枠に入るために、いま変えたいな、と。このまま衰えて(状態を落として)いって、自信がなくなっていく試合を積み重ねるより、そういうところに向けて勝てるようなことをしていきたい」と覚悟をにじませる。

同学年の勝みなみはトーナメント期間中もトレーニングに精力的で、その姿に大いに触発された面もある。「みなみちゃん、やばいですよね。ああやっていかないといけないのかなって思いますよね。(トレーニングを続けて)いいスイングになっていることを期待したいです」。周囲には順調に映るルーキーシーズンで抱えていた葛藤を乗り越えた先には、きっと大きなものをつかむ自分がいるはずだ。(カナダ・アルバータ州エドモントン/亀山泰宏)

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