「きょう一番いいパット」原英莉花は“カップ5個分”曲がるフックラインで渾身バーディ
◇米国女子◇ザ・スタンダード ポートランドクラシック 3日目(15日)◇コロンビア・エッジウォーターCC (オレゴン州)◇6541yd(パー72)
力強くこぶしを握ったアクションが示す通り、原英莉花は終盤17番で奪ったバーディに「きょう一番いいパットができました」と胸を張る。久々に訪れた5mほどのチャンスだったが、ヤーデージブックには右から左への強烈な傾斜が書き込まれているエリアでもあった。「カップ5個分は切れる」と読んだ、とてつもないフックライン。下りも入って繊細なタッチを要求される一打を気持ちでねじ込んだ。
3打差5位から出たこの日は1番でボギーが先行した。「(フィーリング的には)結構気持ち悪くて、フワフワしちゃう感じもあったけど、そこから落ち着けたのは試合数をこなしてきたからかもしれないです」。27歳のツアールーキーとして戦うシーズンも折り返しを過ぎ、試合で出たミスは糧になり、試行錯誤を繰り返して少しずつ前に進んでいる。
4番から怒涛(どとう)の4連続バーディで反撃。8番(パー3)でボギーを喫しても、立ち止まらない。直後の9番でショットの“きょうイチ”が出た。
左サイドに木がそびえ、右にはバンカーが構えるフェードヒッターにプレッシャーのかかるロケーション。厄介なティショットをクリアした後のセカンドが会心だった。残り177ydから5Iでピンそば1mに絡めた。「それまでずっとショートアイアンで(2打目を)打っていて、一番長いショットが一番良かったっていう…。セカンド打つ直前にバーディ(のイメージ)が浮かんできたんです…なんでだろうね?」と冗談めかしたが、間違いなくターニングポイントになった。
ショートアイアンで狙いより5ydほど右に出るミスもあり、ショットの状態は必ずしも納得いくものではないという。フェアウェイの真ん中から右奥のラフに外した14番のボギーも、まさにその形だった。
だからこそ、イヤな流れを断ち切るように難しいラインを沈めた17番のバーディは大きい。必死の「69」で首位と4打差の通算12アンダー5位につけて最終日を迎える。「しっかりチャンスにつけて、全ホール、バーディの気持ちで頑張っていきたい。いっぱい『〇』がつくように期待してください!」。力強く意気込みつつ、最初にポイントとして挙げたのがアドレスの再確認。凡事徹底で初優勝を懸けたラスト18ホールに備える。(オレゴン州ポートランド/亀山泰宏)