リンクスで信じ続けた「自分なら大丈夫」 岩井千怜が価値あるパープレーで14位発進
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 初日(23日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)
早朝8時3分スタートの第1打を岩井千怜はいきなり左のポットバンカーに入れた。どんどん硬くなる地面はボールがよく転がり、警戒していたエリアに吸い込まれてしまうことも。「ボギーはしょうがないなっていうコースなので、次のショットに引きずらないこと」。スコアを落とすスタートにも冷静だった。
2番のセカンドは、まさにピンチから状況を悪化させない割り切りが光る一打だった。再びティショットが左サイドのポットバンカー方向に転がり、今度は入る寸前のラフで止まった。つま先下がりがきつい厄介なライから右手前コーナーのピンには見向きもせず、左サイドを広く使ってグリーンを捉えた。「うまくいきました。風が強いし、下もビックリするくらい硬かった。日に日に難しくなっていくイメージがあるので、耐えながら、気持ちを落ち着かせるゴルフが必要」。ロングパットが入りそうだったタップインのパーに胸を張る。
3番(パー5)のバーディも狙い通りのプレー。フォローの風が吹く5Iの2打目が花道を転がり、2オンに成功した。練習ラウンドの時点で20~30ydは転がっていたことを踏まえ、セオリー通りに手前から攻めて最初のバーディを奪った。
4バーディ、4ボギーのパープレー「72」だった初日の満足度は高い。「ボギーをたたいても、自分なら大丈夫と信じられていた。今週タッグを組むマークと楽しく会話をしたり、気持ちに余裕を持ちながらラウンドできていた」
最終18番(パー5)も、バッグを担ぐマーク・ウォリントン氏とのコミュニケーションから最善を導き出した。エッジまで241yd、手前のクリーク(小川)を越えるためには220ydほど必要な2打目で、グリーンを狙おうとしてレイアップに切り替えた。「越えるか越えないかギリギリの距離だった。今週はマネジメントに徹するゴルフが必要。2人で会話をして、しっかり刻めた」。的確なジャッジからの、ナイスショット。2mのバーディパットは惜しくも外れたが、納得のストロークだったから悔いはない。「またあしたも、いいリズムで回れるかな」。直近のメジャー2試合連続予選落ちの流れを断ち切る気配が漂う14位発進となった。(スコットランド・ゲイレス/亀山泰宏)