「ちょっと服装を間違えた…」 山下美夢有は寒さに苦笑も貫録の2アンダー
◇米国女子◇ISPS Handa スコットランド女子オープン 初日(23日)◇ダンドナルドリンクス (スコットランド)◇6538yd(パー72)
吹きつける風がどんどん冷たくなった後半、渋滞が起きた5番(パー5)など待たされる時間が増えた。「結構寒くて、ちょっと服装を間違えたなって…」。苦笑いでウェアのチョイスを反省しても、スコアはきっちりまとめるのが山下美夢有。3バーディ、1ボギーの「70」で首位と4打差の2アンダー5位につけた。
出だし2連続を含む4ホールで3バーディのロケットスタートと同じくらい、前半16番のボギー1個にとどめたディフェンス面が光る。「外してはいけないところには絶対に外さないようなマネジメントをして、もうひとつバーディが来ればいい流れかなと思った」
折り返しの18番(パー5)で2mのバーディパットを決められなかった。3打目を落としたいピンの手前のエリアは、わずかでも右にずれるとグリーンからこぼれるシビアなロケーション。平均スコア「5.181」とパー5では最も難しかったホールで完ぺきな組み立てをバーディにつなげられなくても我慢を続けた。
1Wショットが左サイドのポットバンカーギリギリまで転がった1番は、つま先下がりの2打目で無理をせずグリーン右手前に運んだ。奥ピンに対し、転がして寄せやすいアングルを間違えずにパーセーブ。「(地面が)硬すぎるとアプローチが使えなかったり、パターを使ったりもする。そこは状況判断ですね。きょうも素振りをしてみて…って感じでやっていました」。あらゆる局面でミスする確率、ボギーを打つ確率を目いっぱい下げるためのリスク管理を決して怠らない。
最終9番で砲台グリーンの奥からパーを拾っても、本人は涼しい顔だ。目の前の土手を越えてすぐのエリアに落とすチッピングで手前ピンに向かう下り傾斜を走らせ、ピタリと寄せた。「ピンまでだいぶ距離があったので手前を使えましたし、風も(アプローチに対して)アゲンスト気味だったので止まるかな、と」。必然の結果だった。
「全体を通してそんなには悪くなかったと思う。あとは、もうちょっとパー5でチャンスを作れたら」。初日トップ10で滑り出した選手の中では、パー5でスコアを伸ばせなかったのは山下だけ。2日目の伸びしろでもある。連覇が懸かる次週「AIG女子オープン(全英女子)」(イングランド・ロイヤルリザム&セントアンズGC)の前哨戦から優勝争いに加わっていきそうな気配が漂ってきた。(スコットランド・ゲイレス/亀山泰宏)