1mが気持ちよく打てない原英莉花「ちょっとナーバス…でも腕があれば」
◇女子メジャー第3戦◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(24日)◇ヘーゼルティン・ナショナルGC (ミネソタ州)◇6760yd(パー72)
開幕2日前、いまにも猛烈な雨が降ってきそうな空模様でも、原英莉花はなかなかパッティング練習をやめなかった。今季3度のトップ10入りでポイントランキング45位。及第点のルーキーシーズンを送る中、ダブルス戦「ダウ選手権」を含めて直近2試合連続で予選落ちを喫した。その原因は、とにかくグリーン上に尽きるという。
「目線が合わないというところと、自分の思ったところに出せないことが続いていて、ストロークする時に反応して(ブレて)しまう。本当に、1mとかが気持ちよくストロークできない」と吐露した悩みは、5月「みずほアメリカズ・オープン」を終えたあたりから深くなった。
“利き目”である右目に乱視があり、今週からはコンタクトレンズを着用する。視界がクリアになっても、モヤモヤは晴れぬままだ。「練習してても入らないんだよー、なんでー?」「一生入らないんじゃないかって思う」と冗談めかして笑わせたのは、持ち前のサービス精神ゆえ。「ちょっとナーバスになり過ぎている感じはあります」と自戒しつつ、必死に解決の糸口を探している。
転戦時はパターを楽器ケースに入れて大切に持ち運ぶが、米国での飛行機移動はケースや中身のパターに対する扱いが気になることも多い。実際に溶接されたネック部分がたびたびわずかに変形してしまうトラブルにも見舞われている。エースであるオデッセイ TRI-HOT 5K ROSSIEを「嫌いになりたくなくて…」という理由に加え、矯正の意味も込めてピン型を使っていたパターを今週は再びスイッチ。ROSSIEと同じ形状で、原が好むロングネックが特徴的なトゥーロンのプロトタイプパターをテストした。
初出場となる全米プロゴルフ協会(PGAオブ・アメリカ)主催のメジャーは「しぶこ(渋野日向子)のチームからも『KPMGが毎年一番難しいメジャーのセッティングなんだよね』と聞いていたので、しっかり耐えられれば」とタフな戦いになる覚悟はできている。我慢を重ねるにはショートパットを決めきることがマスト。「腕があれば、何でもいいからね。しっかり、いいストロークできるように頑張ります」。妥協なき試行錯誤の末に腹をくくった。(ミネソタ州チャスカ/亀山泰宏)