“虎の一大事”に不安顔も…勝みなみはレベルアップ実感の日本勢最上位
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 最終日(26日)◇メモリアルパークGC(テキサス州)◇6811yd(パー72)
「一大事です」――。勝みなみのもとに、日本からショッキングなニュースが飛び込んできた。「今朝、お母さんと話していたんです。『“チカさん”の左手首にボールが当たったよ』って。結局(診断は)どうだったんですか?」。こよなく愛するプロ野球・阪神タイガースの看板選手、近本光司外野手が日本時間26日の試合でデッドボールを受けて負傷交代。その後、左手首の骨折と発表されたことを知って絶句した。
まさかの事態に心を痛めながら、今季メジャー初戦で通算4アンダー12位に入り、竹田麗央と並んで日本勢最上位フィニッシュ。昨年「AIG女子オープン(全英女子)」で山下美夢有に次ぐ2位となったメジャーでの戦いで、今季も最初から存在感を示した。
原英莉花との“黄金世代”ペアリングが実現した最終日に4日間で自己ベストとなる「70」で回った。「もうちょっと伸ばしたかったですし、もったいないボギーもあった。やりたかったことも、あまりできていなかった。(その中でも)2アンダーで回れたってところで50点」と謙虚に自己採点する。取り組んでいる後ろ重心のアドレスからのショットをやり切れなかった部分が減点材料のひとつだ。
しっかり実践できた場面もある。折り返しの9番(パー3)で右ピンの狭い右サイドを攻め込んだ一打は納得のフィーリング。2mほどのチャンスをものにできれば文句なしだったが、「いいショットが増えてきている中でパターが決めきれなかったり、2つバーディが来た後に(微妙な)パターを外してボギーとか、なんかうーん…って感じのゴルフですね」。勢いに乗れそうで乗り切れないもどかしさを抱えながらのラウンド。その中でスコアを伸ばせたのは、レベルアップの証しであることも分かっている。
米ツアー4年目での初タイトルとともに、メジャーで優勝争いに顔を出す回数を増やしていくことが目標。昨季は米国での予選会を突破してフィールド入りした「全米女子オープン」でメジャー唯一の予選落ちを喫した。「そこがすごく悔しくて…」。ことしは昨季ポイントランク上位者の資格ですでに出場権を確保し、会場となるカリフォルニア州リビエラCCでの練習ラウンドも済ませている。
「時間はあるので、休憩も挟みつつ、しっかりいまやるべきことをできるように」。6月4日から始まる大舞台を見据えつつ、まずは目の前の試合を全力で。元気に次週「メキシコリビエラマヤオープン」へ向かう。(テキサス州ヒューストン/亀山泰宏)