「気持ちいい3パット」でメジャー自己最高スタート 吉田優利がボギーに“ご機嫌”だったワケ
◇女子メジャー第1戦◇シェブロン選手権 初日(23日)◇メモリアルパークGC(テキサス州)◇6811yd(パー72)
4アンダー「68」で首位と3打差4位スタートは、キャリア9試合目となるメジャーで2024年「全米女子オープン」(初日2打差5位)を上回り自己最高順位での滑り出しとなった。吉田優利が「すごくいいゴルフだったと思う」という会心のラウンドで最も評価したのは、5個のバーディよりも唯一のボギーだった。
前半6番で3パットを喫した。「でも、すごく気持ちいい3パットだったんです」と晴れやかに振り返る。2打目をグリーン左サイドに乗せ、右に切られたピンまで15mほどのバーディトライが残った。「バコッて(感じで)打っていった」とかなり強く入ったファーストパットが3mほどオーバー。グリーンを出るギリギリまで止まらず、返しも外してスコアを落とした。
はたから見れば“絵に描いたような”3パットでも、吉田の心は波立つどころか軽くなった。「いままで、良いときは打ち過ぎなことが多かった。(6番のバーディパットも)いい転がりで、気持ちよくカップを過ぎていったんですよね。次のパットは入らなかったですけど、自分的には良いときを思い出せた。不安なく、返しのパットを何も考えずに打てているような…」
日本ツアーのようにきれいなグリーン面ばかりではない米ツアーでは、距離感を合わせることを最優先してきた。それも大事な環境へのアジャストだが、自身が武器としてきたパッティングスタイルとは異なる。「いままで(良いときは)外しても“自分のせいじゃない”と思っていたので。ちょっとよれたとか、(パッティングに自信がある分)そういう風に思えていた。その一瞬、ちょっと戻った感じがして、すごく良かった」と感触を思い出しながら笑みがこぼれる。
3番(パー5)からの2連続バーディ先行の流れを止めることなく、加速につなげていけたのは偶然ではない。グリーンを狙うショットで気持ちよく振れる距離が残らなければ、あえてピンを狙わずに手堅く広いエリアへ打っていけたのも、パッティングの手応えゆえ。16番(パー5)は9m近い距離を流し込んだ。
直近5試合で4度の予選落ちともどかしい戦いが続いた米ツアー3年目のシーズン序盤。今季最初の大舞台で、1個のボギーから流れが変わる兆しを感じ取った。(テキサス州ヒューストン/亀山泰宏)