最終18番のプレーが勝敗を分けた

◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 最終日(24日)◇エビアンリゾートGC（フランス）◇6523yd（パー71）

2打リードの単独首位から出たブルック・ヘンダーソン（カナダ）が最終ホールのバーディでメジャー2勝目をもぎ取った。ツアー通算12勝目、メジャー複数回優勝を遂げた初めてのカナダ人選手となり「とても興奮しています」と歓喜した。

＜＜　下に続く　＞＞

出だし1番をボギーとすると、6番では2オン4パットのダブルボギー。「(同組の)ユ・ソヨンが5番で4パットしていて、このコースではとても才能のある選手でもミスをすることがあるのだと思い出させてくれた」。少しばかり動揺はしたものの、続く7番でバーディを獲り返した。

ただ、11ホールを終えた時点で3つスコアを落とす展開に「きょうは(勝負が)どっちに転ぶか分からない」と気を引き締め直さざるを得なくなった。

14番でようやく2つ目のバーディを奪い、15番のパー5を2オン2パットで2連続として息を吹き返した。「メジャーはサンデーバックナインで決まる、と言われている。多くのバーディを獲るためにできるだけ正確なショットを打つよう心掛けた」

16番（パー3）を終えて、1つ前の組で回るソフィア・シューベルトと首位に並んでいることは把握していた。シューベルトが17番でタップインパー、18番のパー5でレイアップしてからパットを外す場面を後ろから「見て」、16アンダーでホールアウトしたことも頭に入っていた。

ウォーターシャワーはもちろん「エビアン」

「最後は2オンを狙ったけど、3オンして。(ウィニングパットは)プレーオフには持ち込みたくない。『お願い、入って』という感じでした」。ピン奥3.5mのバーディパットを流し込み、勝利を決めた。2016年「KPMG全米女子プロ選手権」でのメジャー初制覇で「人生が変わった」としていたが、6年越しの2度目は「まさに非現実的な感覚」と笑みが絶えなかった。(フランス・エビアン／石井操)