河本結はメジャー初戦へ手応えあり

◇米国女子メジャー◇ANAインスピレーション 事前（31日）◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72)

前週の国内ツアー「アクサレディス」で逆転負けを喫した河本結は、今季自身の米ツアー初戦となるメジャーへ収穫を得て海を渡った。

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降雨によるコースコンディション不良で中断を挟んだ「アクサレディス」最終日。同組の申ジエから「来週（ANAインスピレーションに）出るの？」と話を振られ、続く言葉に耳を疑った。「コースのことはよく知ってる。家があるから」。米ツアー賞金女王にも輝いた元世界ランキング1位ならではのスケール感に圧倒されそうになった。

「たぶん何億円とかすると思うんですけど…」と笑いながら振り返り、「何が良かったら戦えますか」と質問をぶつけたことを明かした。大先輩の金言はシンプルだった。「ショットの正確性がキーになる。パー5のレイアップとかでも、ちょっとでも前にと思うんじゃなく、ヤーデージを正確に打っていくこと」。戦い方は明確になった。

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目澤秀憲コーチが合流した河本結はショットも復調傾向

今週合流した目澤秀憲コーチの存在が心強い。今年から契約する松山英樹に帯同していた目澤氏に直接指導を受けるのは3カ月ぶりのこと。「今週はショットの精度がすごく大事になる。そのタイミングでコーチが来てくれたのが大きい。アドレス、テークバック（のズレ）を（指摘されて）意識するだけで変わった」と感謝する。

「簡単にバーディを獲らせてくれるコースじゃない。とにかくパーを拾って、しのいでしのいで、チャンスをものしてという感じで、カッコ良くはないかもしれないけど、泥臭くゴルフをしていけたら。トップ10に入りたい」と力強く話した。（カリフォルニア州ランチョミラージュ／亀山泰宏）