小雨が降り続ける中で30代最初の試合へ最終調整を行った

東北福祉大の学生時代を仙台で暮らした佐伯三貴が、その近郊にある利府GCで開催される「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」に出場する。今週22日（月）には、30歳の誕生日を迎え多くの仲間に祝福された佐伯。「特別な意識はないですね」と冷静に話す。

大会前日のプロアマ戦では、同大ゴルフ部監督の阿部靖彦氏と同組でラウンドした佐伯。和気あいあいといった感じで笑い声が飛び交う中で「私この試合、19歳から出ているから、今年で12回目ってこと！？やっぱりベテラン選手ですよね」と振り向けると、監督からは「三貴はまだまだ、これからだろ」と一蹴された。

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佐伯は負けずに「そうですよ、女は30からでしょ」と高らかに笑い飛ばした。

ツアーでは中心選手の一人となった佐伯は、多くの仲間から祝福の声をかけられた。「みんなに祝福してもらいましたし、最高の30代スタートをできたと思います。30代のスタートがこの大会というのも縁だし、良い一週間にしたいと思っています」。

昨年はシーズン2勝を果たし賞金ランキング6位になったが、今季はトップ5入りが2回で賞金ランク44位と苦戦している。「この試合が何かの分岐点になってくれたらいいと思う。ここは第2の故郷仙台で、楽しみにしている大会ですし、あまり気負わずにやりたい。勝ちたい試合の1つですし・・・」。

調子は上向きにはなってきたが、まだ確信を持てないという佐伯が、思い出の地で復調を目指す。（宮城県利府町／本橋英治）