強行なスケジュールで今大会に挑むアマ女王・蛭田みな美は、昨年予選落ちの挽回なるか。

「日本女子アマチュアゴルフ選手権」での5日間の戦いを制し、その頂点に立った蛭田みな美が、明日4日（金）、富山県の八尾カントリークラブで開幕する国内女子ツアー第18戦「日医工女子オープン」に参戦する。日曜日に大洗CC（茨城県）での戦いを終え、翌週火曜日には松島チサンCC（宮城県）で行われた「全国高等学校ゴルフ選手権」団体の部東北予選に出場、その3日後に本大会という強行スケジュールだ。

「日本女子アマ－」明けの月曜日、実家のある福島に一時帰宅し、方々から届くお祝いの花束を見て「優勝の実感が沸いてくる」と喜びを噛みしめた。蛭田の今大会出場は2度目となるが、練習ラウンドなしで臨んだ昨年大会では、初日に「80」を叩いてしまい予選落ち。今年はその反省を生かし、万全な準備で臨みたいと疲れた体に鞭に打って、水・木にハーフラウンドを含む練習メニューをこなし、「まずは予選通過が目標」とはにかんだ。

「（先週は）運も調子も良かった。今週は高望みせず、堅実なゴルフをしたい」。国内女子ツアーへの参戦は今大会で4試合。今週の出場は、激戦を制してアマの頂点に立った蛭田にとって、「自分のゴルフを見直せるいい機会」とこれまでとは異なる意味を持つ。粘り強さと堅実さが蛭田の持ち味――、プロの世界でどこまで通用するか、気持ち新たに腕試しと行く。（富山県富山市／糸井順子）