「初めての経験だった」見えない重圧 桑木志帆は凱旋試合で緊張
◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 初日(14日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6590yd(パー72)◇曇り時々晴れ(観衆2930人)
「AIG女子オープンで海外メジャー初優勝――」。1番ティイングエリアで桑木志帆が紹介されると、ひときわ大きな拍手と歓声がわき起こった。桑木は一礼して応え、第1打をフェアウェイに運んだ。メジャーチャンピオンとして臨む、初めての試合が始まった。
全英女子覇者の一挙手一投足に、コースのあちこちから視線が注がれた。地元・軽井沢から観戦に訪れた夫婦は、「全英は朝4時まで見ちゃって。あれを見て感動しちゃってさ。見に来ようと思って」と生観戦を心待ちにしていた。
期待に応えたかったが、出だしはかみ合わなかった。1番は2打目をグリーンに乗せられず、3オン2パットのボギーが先行。「長めの(パッティングを)寄せ切ることができなくて…。緊張のせいかなと思う」。3番(パー3)はティショットをグリーン左に外してスコアを落とした。
日本ツアー出場は約1カ月ぶり。「(ギャラリーの数は)あんまり見ていなかったけど、イギリスよりは多かったです」と笑う一方で、「周りの見えないものというか、勝手に感じているだけなんですけど、そういうのはやっぱり初めての経験だった」と、凱旋試合で目には見えない重圧がプレーに影響した。
4、5ホール目からようやく緊張がほぐれたという。8番(パー3)で最初のバーディを奪うと、「最後の方はやっと自分らしいゴルフができてきた」。12番(パー3)で残り167ydを1mにつけて2つ目。16番(パー5)、17番(パー3)でも持ち前のショットでつかんだチャンスを決めきり、1アンダー60位で初日を終えた。
駆けつけたギャラリーに良いプレーを見せたかったが、「それどころじゃなくて。やっぱり体も何気に疲れてんだなというのもあって、騙し騙しやってました」と明かした。「全体的には悪くないので、緊張しなかったら大丈夫。やっぱり予選通過したい」と、2日目の巻き返しを誓った。(長野県軽井沢町/安平賢太郎)