昨年のプロテストをトップ通過。清本美波がいよいよプロデビュー戦を迎える

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 事前（21日）◇UMKCC（宮崎）◇6545yd（パー72）

主催者推薦出場のルーキー、清本美波と菅楓華は申し合わせたように同じ言葉を口にした。「控えめにしようと思って。パンツルックで」。ドレスアップを避けた前日20日（火）の“前夜祭デビュー”を振り返る様子に、今春高校卒業の18歳らしい初々しさが漂った。2人は初日、ともにアウトコースから午前8時のトップ組でプレーする。

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とはいえ、プレーに関しては遠慮するつもりはない。昨年プロテスト1位合格の清本は昨年の最終予選会（QT）でQTランク100位に終わり、推薦をもらってプロデビューする。

「やっとです。楽しみが一番大きいです」。昨年末から目澤秀憲氏らプロコーチ2人に指導を仰ぎ、スイング改造に着手した。左右の体重移動を使う形から、ボディターンと両脚の踏み込みを重視したスタイルへ。「まだ意識しないとできないところがあるけど、球は高くなったし、ドライバーショットの初速が上がったと思います」という。

今季は出場優先順位で見れば、下部ステップアップツアーが主戦場になるが、ツアーでの活躍も諦めていない。同順位を成績に応じて入れ替える6月「ニチレイレディス」後の第1回リランキングに向けて、今大会を含め「KKT杯バンテリンレディス」（4月12日開幕）など5試合で推薦出場の話が進んでいる。来季ツアー出場権が得られる下部賞金ランキング2位以上と、今季ツアー中盤戦以降の出場権獲得プランの両方を見据えて戦っていく。

プロとして初めて地元大会に出場する菅楓華

菅は推薦でプロデビューした前週「Vポイント×ENEOS」で7位フィニッシュ。宮崎出身で、今週は地元で2戦目を迎える。

「周りの人が“応援に行くからね”と言ってくれた」。今週はコースまで車で10分の自宅通勤。「幸せです。家で食べるご飯はおいしいですから」という。

昨年プロテストで5位タイ合格し、最終QTも5位で終えたつもりが、過少申告で失格となりQTランク104位。清本同様、出場優先順位では下部ツアーが主戦場になるが、こちらも今後2試合の推薦出場の話が進行中。マンデー予選会（主催者推薦選考会）を使ってツアー出場数を増やし、リランキングで中盤戦以降に加わるプランがある。

「マンデーに出ると、その週のステップ（下部ツアー）は出られないんですけど、今はマンデー優先で考えています」。清本と同じレギュラー、下部両ツアーを考えながら、シーズンを過ごしていくつもりだ。（宮崎市／加藤裕一）