GDO編集部が選ぶ2022年ゴルフ10大ニュース(国内女子編)
2022年にGDOが配信した全ての記事から、編集部が国内女子ゴルフの10大ニュースを選出。ツアーを彩ったホットな話題を振り返ります。
10位:セキ・ユウティンがツアー初優勝
中国のセキ・ユウティンが9月「ゴルフ5レディス」でツアー初優勝をあげました。最終日は1イーグル8バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「66」でプレーし、通算12アンダーでホールアウト。吉田優利とのプレーオフ(18番)では2ホール目でバーディを奪い制しました。日本ツアー参戦6年目の頂点に涙を流しました。
9位:李知姫は21季連続シードならず
韓国の李知姫は11月「大王製紙エリエールレディスオープン」で予選落ちし、2001年から守ってきたシードを失いました。ツアー記録を更新する21季連続とはなりませんでした。
また、12月「QTファイナルステージ」は63位で、来季の前半戦出場権付与の目安となる30位以内に入れませんでした。来季のレギュラーツアーはスポット参戦となる見込みです。
8位:観客制限なし 日本女子OPに2万7000人
10月のメジャー「日本女子オープン」はコロナ禍以降の国内女子ゴルフの試合で初めて「制限なしの観客動員」となりました。4日間で2万7271人のギャラリーが来場しました。
前年大会は各日5000人に制限されていましたが、今年は全日快晴と天候にも恵まれ、最終日は9417人を集めました。大会を制した勝みなみも「プロの試合はやっぱりこうでなくちゃ」と笑顔で話しました。
7位:勝みなみ史上初ノーボギーV
勝みなみが7月「楽天スーパーレディース」でツアー史上初の4日間72ホール競技ノーボギー優勝の快挙を達成しました。後続に5打差の通算22アンダーで圧勝。「いつも必ず1個はボギーが来る。ノーボギーは1ミリも思ってなかった」と話しました。
6位:有村智恵、成田美寿々が休養へ
ツアー14勝の有村智恵が11月、“妊活”を理由に来季から一時休養すると発表しました。29試合に出場した今季はメルセデスランキング61位で終え、3季連続で守ってきたシードを喪失していました。
ツアー13勝の成田美寿々も11月に休養を発表。今季のレギュラーツアーは12試合で予選落ち10試合も、下部ステップアップツアーでは8試合のうち3度のトップ10入りを記録していました。
5位:ルーキー岩井千怜が初優勝から2週連続V
ルーキー岩井千怜が8月「CAT Ladies」で初優勝から2週連続Vの快挙を達成しました。ツアー初Vから2週連続優勝は史上3人目。1990年の西田智慧子は24歳32日、2005年の表純子は31歳165日で、岩井は最年少20歳47日での達成となりました。
「好きなことを一生懸命やっているところをお見せできるのは楽しいこと。自分の活躍で、誰かに感動とか勇気、楽しさをもっと与えられるような選手になりたい」と話しました。
4位:ルーキー川崎春花がメジャー初V含む2勝
ルーキー川崎春花が9月のメジャー「日本女子プロゴルフ選手権」で大会史上最年少の19歳でツアー初優勝。10月「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で2勝目をあげました。
2022年シーズンの平均ストロークは「71.6393」でメルセデスランク15位と安定した成績を残しました。
3位:西郷真央が開幕5戦で3勝 メルセデスランク2位
西郷真央が3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」でツアー初優勝をあげ、4戦目「アクサレディス」で2勝目、続く5戦目「ヤマハレディース」で3勝目をあげました。
7月の海外メジャー「エビアン選手権」でも2打差3位に終わるなど、メルセデスランクは2位につけました。
2位:金田久美子、藤田さいきが11年ぶり優勝
“キンクミ”の愛称で親しまれる金田久美子が10月「樋口久子 三菱電機レディス」で、ツアー最長記録(1988年のツアー制施行後)となる11年189日(4207日)ぶりのツアー2勝目をあげました。
藤田さいきも11月「大王製紙エリエールレディス」で11年35日ぶりとなるツアー6勝目。ツアーの4日間(パー71)での最少ストローク記録を4打更新する通算21アンダー「263」をマークしました。
1位:山下美夢有が史上最年少で年間女王
山下美夢有がメジャー2勝を含むシーズン5勝で年間女王に輝きました。21歳103日での戴冠は2007年の上田桃子(21歳156日)を抜き、史上最年少(1988年のツアー制施行後)となりました。
最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」は通算15アンダーでシーズンの平均ストロークは「69.9714」をマーク。60台を記録したのは2019年の申ジエ(69.9399 韓国)以来、2人目で日本勢としては初めてでした。