“屈辱”を力に変える

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 3日目（23日）◇滝のCC（北海道）◇6560yd（パー72）

大会前までの平均ストロークは72.3636（全体42位）。2017、19年の賞金女王・鈴木愛は「プロに入ってオーバーパーは初めて。こんな屈辱的なことはない」と表情を曇らせる。

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今週も初日「68」から2日目に「73」。不満たっぷりのシーズンを象徴する、好スタートを切りながらラウンドを重ねるごとに後退していく流れにはまりかけたが、この日は7バーディ、1ボギーの「66」と巻き返した。

「悪くても1オーバーまでに抑えて。それ以上は叩かないように心掛けていこうと。きょうも悪くてもイーブンぐらいで抑える」と意地を見せた。

出だし1番でボギーをたたいたが、続く2番で125ydから9Iで下6mにつけてバウンスバック。前半、後半でそれぞれ3つ伸ばした。

ショットも復調

2日目を終え、師事する南秀樹コーチと連絡をとってスイングの確認をするなど修正も実った。「きょうは若干、フェードぐらいのイメージで打てていた」とうなずき、パーオン率は78％（14／18）を記録した。

前週オープンウィークは「ゴルフは全くやっていない。4日間大会が続くし、休めるときに休んでおこう」とクラブを置いた。心身のリフレッシュに充てつつ、男子の海外メジャー「全英オープン」をテレビ観戦して楽しんだという。

「個人的にはビクトル・ホブランかキャメロン・スミスが優勝してほしかった。めっちゃスコアも出ていたし、レベルが違う」と刺激をもらった。

「ゴルフが悪い中でも上を目指すのはいいが、目標が高すぎると届かない気がして面白くない。できる範囲のことをやっていく」。元賞金女王には、その先に今季初優勝が見えている。（札幌市南区／玉木充）