プロ初のホールインワンを決めた上田桃子は、律儀に帽子を取ってギャラリーの歓声に応えた。

「日本女子オープン」3日目、上田桃子がプロ初のホールインワンを大舞台で達成した。この日、通算3オーバーの10位タイからスタートした上田は、1番、2番とボギーが先行する苦しい流れ。2つスコアを落として迎えた153ヤードの7番パー3。7Iで放った上田の球は、ピン右下に落ちると、コロコロとピンに向かい、「入れ！」という声と共に、カップに沈んだ。

両手を挙げて万歳をし、それからキャディとハイタッチ。グリーンに向かう上田は帽子をとって、ギャラリーの大歓声に応えた。「プロになって初めてです。ナイスショットでピンに向かっていって、誰かが『入れっ！』って言ったので、私も『入れっ！』って言ったら本当に入ったので、やったぁって」。このエースでスタート時の通算3オーバーにスコアを戻した。

結局この日は「72」で回って、通算3オーバー。順位は9位タイへと浮上し、首位との差も4打に縮まった。昨年の「ミズノクラシック」で優勝したときはアルバトロスを出した上田。このホールインワンは、もしかしたら逆転優勝への予兆かも知れない。