問題発生から初のプロアマ 石川遼「楽しくやるのが目的」
◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 事前(4日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)
開幕前日の4日(水)にプロアマ戦が行われ、34人のプロが18ホールのラウンドをこなした。5月末の「日本ツアー選手権森ビル杯」で片山晋呉がゲストに不適切な対応をしたとして、制裁金30万円と厳重注意の処分を科されてから初めてのプロアマ。選手会長の石川遼はこの日、プレー中に「お客さんからけっこうブラックジョークが飛び交ったけれど、選手としては大笑いできる状況じゃなかった」と話し、複雑そうな表情を浮かべた。
3日(火)の夕方には「選手会長として共通認識を高めていきたかった」と臨時の選手会を開いた。選手会でプロアマを担当する渡辺司が、集まった若手中心の選手たちに心構えを説明した。
プロアマのあり方について、石川の理想は「その組全体が楽しかったらいいのかな」と極めてシンプルだ。「こういうことを話してください、というマニュアルはないけれど、コミュニケーションが取れていないことから(批判が)生まれていることが多いと思う。もちろん感謝の気持ちは持たないといけないけれど、楽しくやることがプロアマの目的だと思う」と続けた。
「そういう点では、きょうは僕の組は楽しかったと思うけれど、選手ひとりひとりがどう感じるか、というところが大事なんじゃないかなと思う」
今季2勝を挙げてブレーク中の27歳・秋吉翔太は「とくに緊張感もなく、普通に回りました」とこの日のプロアマを振り返った。もともと「楽しいのが好き」と陽気にゲストとからむタイプだが、「急に態度が変わって“あの件があったから?”と思われるのは嫌ですし。きのう遼も話をしていたけど、いつも通り和気あいあいとラウンドしました」と過剰に意識することは避けたという。(北海道千歳市/塚田達也)
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