前半5番で1オンイーグルを奪い、歌手の五木ひろしさんとハイタッチ

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 事前（4日）◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ（北海道）◇7178yd（パー72）

米国ツアーを主戦場にする小平智は、4月末の「中日クラウンズ」以来の国内ツアー出場となる。米ツアー初優勝を飾った同月「RBCヘリテージ」以降、6試合で予選通過は1回と成績は振るわないが、「ショットの調子はすごくいいし、きょうのスコアも『60』だった。ハーフで3イーグルは初めてです」と、開幕前日のプロアマ戦では会心のプレーを披露した。

＜＜　下に続く　＞＞

同伴ゲストと同じフロントティからプレーしたとはいえ、前半「27」のスコアには納得の表情。4番（パー4）で1つ目のイーグルを奪うと、直後の5番（パー4）で圧巻の1打が飛び出した。アゲンストの風が吹く中、ピンまで約280ydの1打目を1Wで振り抜くと、ボールはピン奥2.5mに1オン成功。これを沈めて連続イーグルとし、ゲストの歌手・五木ひろしさんとハイタッチ。さらに9番（パー5）で3つ目のイーグルを記録した。

久々の国内ツアーの雰囲気を心地よく感じ、ビッグスコアを後押ししたのか。「先輩や後輩と話ができてリフレッシュになるし、いい気分転換になる」と口調も滑らか。何より「ゴハンが旨い。お寿司も食べたけど、ムチャクチャ旨かった」と、まだまだ慣れぬ地との彼我の差を実感した。自宅では「いろいろと作ってもらい、助かっています」と古閑美保夫人の手料理に舌鼓を打ったという。

今大会を終えると、次戦は3週間後の海外メジャー「全英オープン」（スコットランド・カーヌスティ）までスケジュールを空ける予定だ。「（東京の英国）大使館にビザを申請しに行く」というのがその理由。「アメリカではあまりいい成績が出なかったけど、またここで自信をつけていきたい」と意気込んだ。（北海道千歳市／塚田達也）