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“旧知の仲”と再会 池田勇太のバッグを担ぐのは?

◇国内男子◇HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2日目(4日)◇総武カントリークラブ 総武コース (千葉)◇7214yd(パー70)

首位と3打差6位から出た賞金ランクトップの池田勇太が、6バーディ、1ボギーの「65」でプレーして通算8アンダーとし、同ランク2位の谷原秀人、22歳の稲森佑貴と首位タイを分け合って、決勝ラウンドに進出した。

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インコースからティオフした池田は、12番(パー5)で残り60ydの第3打をピン手前3mに運び、これを沈めてバーディを先行。「前半はショットがぴったりついた」と、15番では3m、17番では2mを沈めて序盤から試合をリードした。

折り返した1番をボギーとしたが、2番は残り101ydからの第2打を“OKバーディ”にピタリと寄せてバウンスバック。さらに2つのバーディを奪ってホールアウトした。「気合いが入ると力が入る」と、初日は曲げていた1Wのスイングの力感を修正。フェアウェイキープ率は初日の13位(57.14%)から3位(71.43%)に上がり、チャンスメークにつなげた。

専属キャディを帯同しない池田のバッグを今週担ぐのは、総武カントリークラブ従業員の佐藤真弘さん(35)だ。ティーチングプロを目指して研修中で、普段はマスター室に勤務している。当初は別のハウスキャディが担当する予定だったが、「練習ラウンド、プロアマと会話ゼロだった。緊張していたか、よっぽど僕が怖かったか…」と池田が配慮し、急きょ佐藤さんの出番となった。

実は、池田と佐藤さんはともに千葉県出身で、約15年前に地元の練習場で知り合っていた。佐藤さんは高校生、池田が小学6年生だった。佐藤さんは「互いに覚えていた。(賞金王争いの渦中にいる池田を)担げるなんて、この上ない幸せです」と再会を喜んだ。

佐藤さんはこの日のプレーを見て「1W、アイアンショットはすべて完璧だった。あとはパターを決めきれるか。ついついプロのプレーの見とれてしまって、何もできなかったくらい」と圧倒された。「優勝してほしい。あと2日、僕は足を引っ張らないようにするだけです」と、サポートに徹する。

賞金王戴冠に向け、谷原との直接対決も予想される決勝ラウンド。「3日目も自分なりのプレーに集中する。バーディを獲ってボギーを打たない、気楽なゴルフをするのが一番」と池田はマイペースだ。「(谷原と)最終日最終組で優勝争い?僕も見てみたいなー」と不敵な笑みを浮かべる余裕は、自信の表れか。(千葉県印西市/糸井順子)

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