練習を終え、自らキャディバッグを担いでクラブハウスへ戻るベテラン細川。

国内男子ツアーの「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」は29日（木）から4日間、福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部で開催される。42歳の細川和彦にとっては、18年前にツアー初優勝を遂げた思い出の地。さらに昨年大会は、単独3位に入ってシード復活の足掛かりとなった一戦だった。

そして細川は今年も現在までに、シード確保に向けた厳しい戦いを強いられている。ここまで9試合を終えて予選通過は5度。最高位は「～全英への道～ミズノオープン」の31位タイで、賞金ランキングは111位に低迷している。年間出場権の無かった昨年とは違い、今シーズンは後半戦も試合に参戦できるものの、そろそろ浮上のきっかけをつかむ必要がある。

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節目としたい一戦を前に、本人の表情は穏やかだ。「状態は良いよ。自分のゴルフができれば。暑いのも好きだし。初優勝もここだったからね」。キャディも昨年大会で起用した同コースのハウスキャディ、伊勢順子さんと再びコンビを組む。

秋には現在のホームコースである茨城ゴルフ倶楽部での「日本オープン」も控えている細川。「そろそろね。去年とまったく（状況は）一緒。今年もここから頑張ります。一球、一球、大切に頑張りたい」。夏場にめっぽう強いベテランが、もう一度ここで気を吐く。（福岡県糸島市／桂川洋一）