河本力の飛距離に折られた心 大堀裕次郎がオナー奪取で「力まず」2位発進
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 初日(29日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)◇晴れ(観衆2455人)
打ち上げで490ydある後半7番で、大堀裕次郎はがく然とした。ドライバーショットに手ごたえはあった。ところが、自分の後に打った河本力のボールは30yd先へ。いや~オナーで良かった。後に打ったら、また失敗するところだ。
ツアー初優勝を目指し続けてプロ13年目。5月「関西オープン」2位など順調な歩みの中で、夏場から飛距離アップに取り組んできた。1Wのロフト角は10.5度から9度へ。「スピン量を3000回転から2500回転ぐらいに抑えて」。1Wはしっかり振って距離を出す。置きに行くときはFWやUTで。ゴルフの“組み立て”を変えたのは、勝利に近づくため。「感覚では10ydぐらい変わってきて300ydぐらい。“中の中”から“中の上”には上がってきたと思ってました」と言う。
しかし、一緒に回った相手が悪かった。ドライビングディスタンス315.32ydで今季もツアー1位を走る河本。もう一人の坂本雄介も298.70ydで12位。「奴ら、えぐいんですよ。マジで力むんですよ」。前半17番まで2アンダーで回っていたが、2人から「裕次郎さん、飛ぶようになりましたね」と“マウント”までとられて心はボロボロだった。
そんな嫌な流れが変わった。18番は先に打った2人に「ドカン!ドカン!」とやられた後で、ガチガチに力んでティショットを左バンカーに入れたが、60yd残った3打目がショットインしてバーディに。「2打違うようなもの」という心地よさもあるが、それより大きかったのは折り返しの1番からオナーになったこと。2人の弾道を見る前に打てるから、力まない。8番は坂本にオナーをとられたがパー3だから良かった。オナーをとり返した最終9番はきっちりバーディで締めくくった。
「調子はあまり良くなくて、今日は“シンプルにいく”ことを心掛けてました」。ボギーなしの「66」で2位発進。2人と同組の2日目もオナーをとり続けたい。「力まないようにですか?」とメディアに振られて「力だけにですか?」と最後は関西人らしいボケで心が揺れまくった一日を締めくくった。(愛知県みよし市/加藤裕一)