序盤で1打差肉薄も「いい時はまだ“たまたま”」 桂川有人の抱える悩み
◇国内男子◇東建ホームメイトカップ 最終日(12日)◇東建多度CC名古屋(三重)◇7090yd(パー71)◇晴れ(観衆3128人)
左右エッジから4yd、6ydで奥は4ydしかない最奥のピンへ。前半4番(パー5)、残り249ydの2打目を5Wでグリーン右前エッジに運んだ。上りフックで10mのイーグルトライをパターで決めて、桂川有人が右手で小さくガッツポーズを作った。続く5番も6mを沈めるバーディで通算7アンダー。首位と5打差、最終組の9組前にいて1打差まで接近した。しかし、その後は3ボギーを喫し、最終18番でバーディを奪って「69」。通算5アンダー8位に終わった。
優勝争いに飛び込んだことを「雰囲気的にはわかってたんですけどね」という。アウトより風の影響が少なく、伸ばしたいインで停滞した。パー5の12番、17番がパーに終わったことを「12番はドライバーを打つ時に、すごいアゲンストが吹いて全然飛ばなくて。きょうはそういう運の要素もありました」と残念そうに振り返った。
ただ、桂川の悩みは結果論では語れない。ゴルフ全体への不安。「今日なんか、“うまくいってない中でうまくいかせてる”んです。だから続かない。まあ“うまくいかせること”はでき始めているんで、そこはポジティブにとらえています」。ショットに関してはアドレスで時折、顔を出す気持ち悪さ。主戦場のDPワールドツアー(欧州ツアー)を転戦しながら、2カ月ほど前から目澤秀憲コーチに連絡を取って相談したり、教えを受たりしている。
「ショットは得意分野でもあるので、その良さを引き出してもらう感じですが、今まで感覚だけでやっていたアプローチはイチから教えてもらっています」。パットにも悩みがあり、この日は3月の南アフリカ転戦時以来の“二刀流”にトライ。バッグから4Iを抜いて、パターをオーソドックスなマレット型とツノ型の2本入れた。結局使ったのはツノ型のみだったが、試行錯誤の日々だ。
欧州ツアーでは直近5試合で3週前「海南クラシック」で9位になったものの、その前の3試合、前週と予選落ち。「いい時がまだ“たまたま”なんです。もっとできるはずなのに、そこに持っていけない」。次戦は4月23日開幕の「ボルボ中国オープン」(上海エンハンス・アンティンGC)。つかの間の休息を妻の小祝さくらと一緒に過ごしてから、中国に向かう。(三重県桑名市/加藤裕一)