2025年 ~全英への道~ミズノオープン

ドラコンプロ指導の“副産物”はアプローチ? 「遠心力」が木下稜介にもたらしたもの

2025年 ~全英への道~ミズノオープン 事前 木下稜介
前年優勝者の木下稜介

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 事前情報(28日)◇JFE瀬戸内海GC (岡山)◇7461yd(パー72)

今シーズンの開幕前、木下稜介はドラコンプロの山崎泰宏の門下に入った。「山崎さんは55歳で、僕(33歳)よりもキャリーではるかに遠くに飛ばせる。それは身体のポテンシャルはもちろんですけど、飛ばせる技術があるからこそだと思うんです」。昨年のこの大会で3年ぶりにツアー優勝。喜びの涙を浮かべたが、昨季はその1勝に終わったことが悔しかった。

飛ばしのプロから教わったのは「遠心力を使う」ことの重要性。クラブヘッドを体からできるだけ遠い位置でキープし、運動量を大きくしてスイングスピードを出す。「僕は今まで(腕を体に)引きつけて、インパクトで合わせるように打ってきた。だから4日間、安定しなかった」

アドバイスは木下の長年培ってきた動きとは考え方が“真逆”だという。違和感を抱えつつ、取り組んでみると、すぐに「ヘッドスピードが1m/sくらい上がった」ものだから、正しさを認めざるを得ない。ドライビングディスタンスは昨季の286.1yd(44位)から、今季ここまで5試合で296.22yd(33位)にアップしている。

思わぬ副産物もあった。今季は未勝利ながら、すでにトップ10入りが4回という安定感。「もちろん飛距離は伸びましたけど一番良くなったのはアプローチ」と胸を張る。「ヘッドが鋭角に入って球が強く出るのが悩みだったけれど、(クラブの動きを)大きくしたら入射角が安定して、フェースに乗るようになった」。細かい数字こそ昨季69.081%(全体2位)だったリカバリー率が66.972%(24位)に降下していても、今はウェッジショットのレベルをもう一段、引き上げられそうな予感がある。

昨年大会を制して出場した、スコットランド・ロイヤルトルゥーンGCでの「全英オープン」は通算10オーバーで予選落ち。「コースがめちゃくちゃ難しく、風も吹き出して、まったく通用しなかった」と苦い思い出がまだ頭にある。リニューアルした自分でもう一度、本場のリンクスに挑戦したい。(岡山県笠岡市/桂川洋一)

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