4年ぶり優勝は父に届けたい

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目（3日）◇東京よみうりCC（東京）◇7023yd（パー70）

2018年覇者の小平智が単独首位で最終日を迎える。ブラッド・ケネディ（オーストラリア）とトップに並んで入った3日目は、「67」をマークして通算11アンダーで単独に抜け出した。

＜＜　下に続く　＞＞

「そこまでバーディチャンスがなかった」とアイアンショットに苦戦したが、9番で8m、16番で10mを沈めるなどして4バーディ、1ボギーでラウンド。「ロングパットのタッチが合って、ストレスなくパーを獲れている」と振り返った。

優勝すれば、18年の本大会以来となるツアー通算8勝目。「父親に優勝を見せてあげたい」と4年ぶりの優勝は、自宅で闘病中の父・健一さんに届けたい。今週は都内の実家から試合会場に通っているため、健一さんとは毎日顔を合わせている。体調が万全でないため優勝争いを見に来られるかは体調次第だが、優勝で少しでも元気を届けたい。

今年意識してきた気持ちのコントロールは忘れていない。これまでは周囲のスコアに影響されて自身にプレッシャーをかけることも多かったが、尊敬するタイガー・ウッズのインタビュー映像をきっかけに意識を変えた。「一喜一憂せず、自分のことだけ考えて一打、一打に集中する」。最初は順位や周りの動きが気になって思うようにいかなかったが、試合を重ねるごとに身に着いた。「自分が最善を尽くして負けるのは悔いがない」。あすは父とタイガーの姿を浮かべ、最後の一打まで全力を尽くす。(東京都稲城市／谷口愛純)

＜小平智 過去の最終戦成績＞
2019年：8T
18年：優勝
17年：21T
16年：2T
15年：15T
14年：9T
13年：9T